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1.調査の概要

 本調査は、石油及び天然ガス鉱山における鉱害を防止するために定められた坑井廃止基準について、最新の知見等を反映した基準の見直しに資することを目的に「坑井廃止基準調査」と「海洋掘採施設の廃止に係る環境影響調査」を実施しました。

2.調査の内容

2.1 坑井廃止基準調査
 米国、英国及びノルウェーの、石油・天然ガス鉱山における水平坑井等特殊な坑井の廃坑事例を調査し、これらの坑井の廃坑措置に係る留意すべき事項を取りまとめました。また、坑井の廃止措置に係る新技術・新材料の動向を調査し、国内での適用について検討しました。


「マルチラテラル坑井の廃坑事例」

2.2 海洋掘採施設の廃止措置に係る環境影響評価
 海洋での石油及び天然ガスの生産を終えた坑井を廃止する場合、海洋掘採施設の廃止措置も行われます。その場合に廃止措置による海洋環境への影響が懸念されることから、当該作業に伴う環境影響評価の実施を考えた場合の枠組み等について、海外の評価事例などを参考に調査を実施しました。調査内容は以下の通りです。
 先ず、海洋掘採施設の廃止措置に係る環境影響評価の先行事例として、英国のNorth West Hutton及び平成5年度に撤去された新潟県阿賀沖北について取り上げて整理すると共に、我が国の環境影響評価法等が要求する事項を整理しました。次に、福島県磐城沖の海洋掘採施設を例に、同施設のパイルを海底面下から切断し、廃止した場合の底泥拡散等による海洋への環境影響をシミュレーションすると共に、海洋掘採施設の廃止時に環境に与える影響要因と影響を受ける環境要素等を整理し、環境影響評価に必要と考えられる項目、評価方法や評価結果を検証する方法等を検討しました。
 これらの結果を基に、我が国の海洋掘採施設の廃止措置に係る環境影響評価の枠組みや評価を実施する場合の留意点等について取りまとめました。


磐城沖海洋掘採施設


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