経済産業省の「固体高分子形燃料電池システム実証等研究補助事業」の「燃料電池自動車用水素供給設備実証研究」の実施者として、同補助事業の「燃料電池自動車実証研究」実施者である財団法人日本自動車研究所と協力して、「水素・燃料電池実証プロジェクト: Japan Hydrogen & Fuel Cell Demonstration Project(JHFCプロジェクト)」を、平成14年度から17年度までの計画で推進している。
当協会は、将来の水素供給を担うと期待されるガス業界・石油業界・鉄鋼業界などと協力して、東京都内および神奈川県内の各所にそれぞれ異なる原料から水素を製造する水素ステーションを設置し、公道を走行する燃料電池自動車に水素を供給している。当協会はこれらのステーションを実際の運用に近い条件で運用し、ステーション運用技術の確立、省エネルギー効果の明確化、経済性向上のための課題の明確化、安全等にかかわる規格(ISO,JIS等)・法規・基準作成のためのデータ取得、社会からの認知度を高めるための啓発活動、普及促進のための課題の明確化などを行っている。
その他、製鉄プロセスで大量に発生するコークス炉ガスから水素を効率よく分離し、液体水素を製造する設備の建設・運用も進めている。

15年度までの成果
平成15年度は、平成14年度に建設した6箇所の水素ステーションとNEDOから譲渡を受けた水素ステーション1箇所、計7箇所の水素ステーションを運用すると同時に、液体水素製造設備を完成させた。また、新たに3箇所の水素ステーションを計画し、平成15年度末に完成させた。
水素ステーションの運用実績としては、平成15年12月までに、延べ1,315台の燃料電池自動車に対して2,527kgの水素を供給し、運用データに基づきステーション単独のエネルギー効率を試算した。

 
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