「《第319回 サロンドエナ》」開催のご案内

日時 平成21年7月22日(水)  16:30~19:00
注:7月の開催は都合により第4水曜日開催となりますのでご留意願います
場所 当協会 6階 CDE会議室
会費 3,000円(非会員 5,000円)(当日受付にて申し受けます。)
プログラム ● 講 演(16:30~18:00)
  [テ ー マ] 「地産地消型バイオマスエネルギーシステムと農林村振興」
-資源環境、安全保障、地域振興をキーワードとして-
  [講  師] 五十嵐 泰夫 殿
東京大学 生物生産工学研究センター長
大学院農学生命科学研究科 教授
  [講演趣旨]

環境問題(CO2削減)および資源問題(石油代替資源)対策の一環として、バイオエタノール製造等のバイオ燃料技術の開発・普及政策が精力的に進められているが、我が国の農林業のおかれた制約条件等から、現状のままでは事業的に成立させることは困難と思われる。また、国家安全保障の観点から、食飼料やエネルギーの自給率の向上も急務であり、老齢化や人口の減少が続くわが国においては、地方の活性化も不可欠であるが、その効果的対策を見出すことも困難である。さらに最近では、経済危機の影響から内需拡大と新たな雇用創出が喫緊の課題となっている。
これらわが国が抱える最重要問題に解決の道を与える可能性のある産業分野として、ここにきて農業分野に対する期待が従来になく高まっている。わが国の農林業はそれにどこまで答えられるのだろうか、そして何が問題なのだろうか。本講演では、地産地消型バイオエネルギーシステム(地燃料システム)の構築の可能性を追求している東京大学五十嵐教授に、国産バイオエタノールの生産・普及事業の現状と問題点や将来像を大局的に紹介していただくと共に、事業を成立させる条件についての考察から、地域振興、安全保障、雇用創出等にも有効な社会システムを提案していただく。
百年に一度という経済危機は、減反政策や補助金行政という後ろ向きのイメージの強かった農業政策に「パラダイムチェンジ」ともいうべき変革をもたらす好機であると共に、国民に対して資源を浪費、安全を無視してきた今までの生き方そのものをCHANGEすることを要求している。

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