第110号/1998.11
■研究企画委員会報告
■センター運営会議報告
■深部地盤直接蓄熱分科会活動状況報告
■地下利用促進専門部会(第一部会)紹介
■エンジニアリング功労者賞紹介
■会員の皆様へのお知らせ
■研究企画委員会報告■
平成10年度の第2回研究企画委員会が、10月8日(木)午後1時15分より当協会6階会議室において開催されました。
山口専務理事より地下センターの近況報告を含めた挨拶と新委員の紹介がなされた後、瓜生委員長の司会により議事が進められました。
また、議事に先立ち、通商産業省環境立地局産業施設課阿部洋士技官のご紹介がありました。
議題と議事内容の概要は、以下のとおりです。
議題1:平成11年度補助金要望について
平成11年度の機械工業振興資金要望(暫定案)が説明され、承認された。
議題2:平成10年度事業進捗状況について
本年度の社会開発システム策定事業およびプロジェクト計画策定事業の各分科会がスタートし、その活動が順調に進んでいること、また、地下情報化推進部会に続き、3部会構成となった地下利用推進部会が発足したことに関し、部会編成に係わる経緯、それぞれの部会活動の方向性について報告があり了承された。
引続き、受託事業についての進捗状況の報告と、今後の見通しについて紹介された。
議題3:平成11年度活動テーマについて
会員各社と企画ワーキングメンバーから提案された平成11年度の新規テーマ候補に関し、企画ワーキンググループでの討議結果に基づく取り組み優先順位等について説明があり、意見交換が行われた。多数の委員から意見が出され真剣な討議が行われた結果、社会開発システムおよびプロジェクト計画策定の各テーマ候補については、本委員会の意見を参考に事務局で取りまとめ、進めることとなった。また、平成11年度テーマとしては、社会開発システムで2テーマ、プロジェクト計画策定で1〜2テーマを新規に取り上げる見込みであることが報告された。
議題4:その他
その他の報告事項として、上半期のGEC行事報告、ならびに国内見学会、エンジニアリングシンポジウムなどの案内が紹介された。
なお、研究企画委員会の新委員の方は、下表のとおりです。(敬称略)
職務 |
社名 |
氏名 |
所属・役職 |
委員 |
鹿島建設 |
武内 等 |
土木技術本部技術部長 |
■センター運営会議報告■
平成10年度の第2回センター運営会議が、10月12 日(月)午後3時半より当協会の6階会議室において開催されました。山口専務理事より挨拶ならびに新委員の紹介がなされた後、服部委員長の司会により議事が進められました。また、開会に当たり、来賓を代表して通商産業省環境立地局産業施設課の小林秋穂課長補佐殿よりご挨拶をいただきました。
当日の会議では、研究企画委員会での審議結果に基づき、次の議題について審議および報告がなされ、いずれも承認・了承されました。
議題1:平成11年度補助金要望について
議題2:平成10年度事業進捗状況について
議題3:平成11年度活動テーマについて
議題4:その他
なお、センター運営会議の新委員の方は、下表のとおりです。
(敬称略・順不同)
職務
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社名
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氏 名
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役職
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〃
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潟Nボタ
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中村 和也
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常務取締役
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委員
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千代田化工建設
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中村 宗和
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常務取締役
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〃
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電源開発
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平山 修一
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常務取締役
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〃
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日鉱金属
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賀川 鐵一
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専務取締役
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〃
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三菱地所
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糸尾 一郎
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建築技術部長
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■深部地盤直接蓄熱システム分科会活動状況報告■
標記テーマの第2回分科会と施設調査が10月15〜16日の2日間行われました。
調査施設は、北海道札幌市郊外の北広島にある『北海道リハビリ一施設』
と北海道大学構内にある実験施設『ローエネルギーハウス』の2施設です。
当日は、落藤委員長(北海道大学教授)をはじめ17人が参加しました。
(1)北海道リハビリ一
北海道リハビリ一は、日本で帯水層季節蓄熱を行っている数少ない施設で1982年から稼動しています。重油に替え燃料として廃タイヤを用い、ボイラーで温水や蒸気を作り、施設内にある洗濯工場の温水供給や施設の暖房に使用しています。
帯水層蓄熱は、夏場にあまった温水を蓄熱井(径150mm)に注入(10,000〜15,000m3)し、冬場に同じ井戸から温水を汲みあげ、廃タイヤボイラーで再度暖めた後、洗濯工場へと供給しています。
蓄熱井の帯水層の位置は地下約100m、厚さ約4mで不透水層(粘土層)に上下挟まれています。自然地下水流速10m/yearですが、半径約50m遠方で注入温度の影響が無くなり、自然地下水温(13℃)となっています。蓄熱井注入熱量:1.48TJ/year、蓄熱井回収熱量:1,03TJ/year、注入温度50℃で回収温度47℃(1995年)と、総熱回収率0.68の実績があがっています。
(2)ローエネルギーハウス
ローエネルギーハウスは、科学技術振興事業団のプロジェクトに参加して実施されています。
建築面積は 64m2、断熱パネル工法により建設された高断熱・高気密住宅で、壁、屋根に使用した断熱材は236mm厚の発砲ポリスチレン板です。
導入システムとして、暖冷房・給場設備では太陽(ソーラーコレクタ‐)、大地(垂直・水平埋設管)のエネルギーおよび生活排熱(排気熱回収パネル)を活用し、また、発電容量 0,6kW の風力発電機を設置しています。ここで、エネルギー収支が測定され省エネの研究が進められています。
■地下利用促進専門部会(地下利用推進第一部会)紹介■
平成10年度からの地下利用促進専門部会が、9月29日(火)に発足しましたので、その概要と部会メンバーをご紹介いたします。
第1回部会にて、「地下利用促進専門部会(通称:第一部会)」として正式に部会名称が決定されました。また、活動の趣旨を確認するとともに、今後の具体的な活動内容について意見交換が行われました。
当部会は、マスタープラン(基本構想)に基づき、今後の地下空間利用を促進する上で、必要と考えられる社会的ニーズ、法制度、事業性ならびに技術的課題などを抽出検討し、長期的視野に立って地下開発利用の普及.・促進を図ることを目的としています。
まず、平成3年度までに地下センターにて策定されたマスタープランを現状に合わせて見直しを行うことが必要であるとの提案がありました。
また、首相の諮問機関である臨時大深度地下利用調査会より最終答申がなされ法制度化に向けて動き出したことを受け、当部会においても大深度地下空間利用の促進に向けた調査研究活動が一つの柱になるだろうとの意見が出されました。
今後の部会活動の進め方については、参加メンバーの希望を確認した上で、二つのワーキンググループに分け、それぞれにおいて活動方針を決め、進めていくこととなりました。
地下利用促進事門部会メンバー(敬称略)
部会長
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磯村 栄治
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三菱地所 建築技術部 チームリーダー
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副部会長
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高辻 哲
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東京電力 建設部火力土木グループ
グループマネージャー
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委 員
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李野 周史
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石川島播磨重工業 機械鉄構事業本部
プロジェクト開発部 主任
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〃
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村田 潤一
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NKK シビルエンジニアリング部 主幹
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〃
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西崎 丈能
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大阪ガス エンジニアリング部
土木建築技術チーム 副課長
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〃
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野口 隆
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川崎重工業 産機プラント事業部
土木プラント部 担当課長
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〃
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中尾 健児
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川崎地質 技術本部 本部長
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〃
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佐藤 史夫
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サンコーコンサルタント 関東支社 副支社長
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〃
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石崎 秀武
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清水建設 技術研究所
特別プロジェクト部 主席研究員
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〃
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石井 通夫
|
株註ホ 技術本部 開発技術部 担当部長
|
〃
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関口 佳司
|
西武建設 土木技術設計部 技術課 係長
|
〃
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佐藤 常雄
|
願A高組 土木本部 技術部 課長
|
〃
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日吉 直
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潟_イヤコンサルタント 技術研究所 所長
|
〃
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川村 建夫
|
樺|中工務店
ニューフロンティアエンジニアリング本部 副部長
|
〃
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山田 和男
|
樺|中土木 技術本部 技術部 課長
|
〃
|
須田 茂幸
|
樺n球科学総合研究所 研究部 担当課長
|
〃
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岡田 至弘
|
千代田化工建設 環境土木部 グループリーダー
|
〃
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田畑 喜彦
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中部電力 中央送変電建設所 地中線土木課 副長
|
〃
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工藤 敏行
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東洋エンジニアリング
配置計画グループ兼エンジニアリング技術グループ主幹
|
〃
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井上壮太郎
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同和工営 ジオサイエンス事業部 調査部 副部長
|
〃
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小林 正典
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西松建設 技術研究所 技術部 土木技術課 副課長
|
〃
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関根 啓二
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日揮 第4PJ事業部 PM部 次長
|
〃
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南波 恭平
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日石エンジニアリング 建築士木 設計部
|
〃
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今井 久
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ハザマ 技術研究所 主任研究員
|
〃
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寺尾 雅之
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日立造船 技術開発本部 技術推進室 副参事
|
〃
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目黒 和則
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兜沒c組 建設本部 技術部技術課 課長代理
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〃
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松井 幹雄
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前田建設工業 土木設計部 課長
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事務局
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早川 雅彦
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(財)エンジニアリング振興協会
地下開発利用研究センター 主任研究員
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■平成10年度エンジニアリング功労者旨紹介■
<グループ表彰>
○国際協力
中国深切LPG貯蔵ターミナルプロジェクトチーム
叶ホ井鐵工所
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代表者:渡辺 悦郎殿
構成員数:32名
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マレーシア・シンガポール第2連絡橋建設
プロジェクトチーム 清水建設
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代表者:京野 忠殿
構成員数:21名
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〇エンジニアリング振興
APプロジェクトチーム
鞄本製鋼所,クラレエンジニアリング
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代表者:伝田 六郎殿(鞄本製鋼所)
構成員数:21名
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躯体蓄熱空調システム開発プロジェクトチーム
樺|中工務店
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代表者:井上 良則殿
構成員数:5名
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○環境国際貢献
高炉ガス専焼150MW複合発電設備建設
プロジェクトチーム 川崎重工業
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代表者:中洲 晧殿
構成員数:36名
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スラバヤ地区製紙工場エネルギー転換
プロジェクトチーム 潟^クマ
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代表者:池田 耕平殿
構成員数:9名
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○特別テーマ「廃棄物の処理・資源化」
EPS再生パイロットプラントプロジェクトチーム
石川島播磨重工業
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代表者:小丸 浩殿
構成員数:13名
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茨木市ごみ溶融炉フロン分解技術開発グループ
新日本製鐵
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代表者:掛水 康朗殿
構成員数:18名
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<個人表彰>
○協会活動(協会設立20周年)
朝倉 紘治殿 |
石川島播磨重工業 技術本部プロジェクト計画部長 |
大川 孝殿 |
大成建設 土木営業本部営業部営業部長 |
大崎 功三殿 |
東洋エンジニアリング 審議役・総合技術センター長付幹部部員 |
沖田 健吉殿 |
群馬大学 社会情報学部教授 |
河村 幸二殿 |
旭エンジニアリング 取締役 |
小島 圭二殿 |
東京大学 名誉教授 |
小林 秀隆殿 |
石油資源開発 常務取締役 |
高松 武彦殿 |
鰹ャ松製作所 顧問 |
田中 彰一殿 |
東京大学 名誉教授 |
田中 弘殿 |
日揮 プロジェクト業務本部副本部長 |
中村鞠太郎殿 |
(財)日本適合性認定協会 システム認定部審議役 (旧:千代田化工建設) |
沼倉 吉彦殿 |
日揮 常務取締役 |
本田 旭殿 |
エヌケーケープラント建設 取締役 (旧:NKK) |
■会員の皆様へのお知らせ■
○第207回サロン・ド・エナ開催のご案内
日 時 : |
平成10年11月18日(水) |
講 師 : |
高内 公滴氏(鞄通総合研究所 研究開発部長) |
テーマ : |
「最新の物流システムの動向と物流エンジニアリングの展望」
-香港新空港 物流システムのトラブル等々の事例を踏まえ- |
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