第116号/1999.5

■地下センターホームページ開設

■第41回定例理事会開催

■トルコ共和国探訪紀行

■海外視察ミッション参加報告

■会員の皆様へのお知らせ


■地下センターホームページ開設■

いよいよ、地下センターホームページの公開を開始いたします。本文の下部にアドレスをご紹介いたしますので是非一度ご覧願い、皆様のホームページのお気に入り(ブックマーク)に追加していただければ幸いに存じます。
本ホームページでは、地下センターの設立経緯を始め、これまでの調査研究報告書やGECニュース等をもとに、活動内容の紹介を行っております。また、最近の動向をご紹介するWhat's Newsや官庁・研究機関等との関連リンク集、地下センターに関するQ&A集なども取り揃えました。スタートページより、次のコンテンツをそれぞれご参照ください。
コンテンツ:@GEC紹介,AGEC活動,
B報告書,C事例・動向,D関連リンク,
E会員技術紹介,FQ&A
GEC紹介の中では、会員企業一覧より、先にご連絡いただいたアドレスに基づき各企業のホームページへもリンクさせていただいております。また、ホームページに収録した報告書やGECニュースの閲覧においては、キーワード検索の機能を用いて目的の情報を素早く引き出せるようになっております。
なお、現在は試行期間中のため、左記のコンテンツの中には工事中(作成中)の部分もありますのでご了承ください。今後、会員企業の皆様のお役に立てるよう地下センターの情報データベースとして、さらに充実させていく予定でおります。
地下情報化推進部会の皆様のご努力に対し、紙面を借りて御礼申しあげるとともに、今後のホームページ完成に向けて、より一層のご理解とご協力を賜りますよう、重ねてお願い申しあげます。
(地下情報化推進部会 事務局:今村)
ホームページアドレス: http://www.enaa.or.jp/GEC/(注記:半角英数)



■第41回定例理事会開催■


3月29日(月)、午後3時30分から当協会において、通商産業省 機械情報産業局 産業機械課課長補佐の小澤典明氏を来賓にお迎えして開催されました。
議題は次のとおりで、いずれも原案のとおり承認されました。
第1号議案:平成11年度事業計画(案)および収支予算(案)について
第2号議案:役員の選任等について

@理事の交替について(敬称略)
新任 近藤 定男(三洋電機椛纒\取締役社長)
後任 高野 泰明
新任 磯野 啓 (帝国石油椛纒\取締役社長)
後任 岡田 久
A退任の申し出(敬称略)
退任 東郷 重興(鞄本債券信用銀行)
退任 上原 隆 (鞄本長期信用銀行)



■トルコ共和国探訪紀行■

 この度、トルコを訪問する機会に恵まれ、歴史的文化に触れながらカッパドキアの地下都市など幾つかの地下空間を視察して参りましたので、概要をご紹介します。

 第3の都市イズミールから南に約80km、エフェスに紀元前の都市遺跡がある。議事堂、大劇場、図書館などの跡があり、当時の上下水道も見ることができる。下水道のなごりとして、トイレに造られたトレンチや大理石通りの所々にマンホールがある。また、上水道として、内径10cm、長さ50cm程度の奇麗な土管が配管された跡も残っている。一方、いわゆる遊廓である娼館の跡もあり、図書館と地下通路で繋がっていたとのこと。当時の男達は、図書館へ行くといって地下通路を使い密かに娼館へ通ったという。

首都アンカラより南東に約300km、カッパドキアは、火山の噴火で埋め尽くされた後、長い年月をかけて侵食され現在のような不思議な地形となった。ここは地下都市の遺跡で有名であるが、これを代表するカイマクルの歴史は、約4000年前のヒッタイト時代までさかのぼる。一般的にはキリスト教徒が迫害から逃れるために造ったことで知られているが、ヒッタイトの軍隊が滞在した際に、馬小屋として穴を掘ったことから始まったとされる。この時代に地下3階までの空間が造られている。その後、キリスト教徒達が迫害から逃れ地下8階まで掘り進めたという。時には数ヶ月もの間、地下で生活したと言われ、地上の住居と地下都市とは繋がっていたとされる。通路の途中には円盤状の石の扉があり、外敵からの進入を防ぐ工夫も成されている。また、地下8階におよぶアリの巣のような地下都市での生活を可能とした構造の一つに、Ventilation shaftと言われる縦穴がある。もともとは、地中に横穴を掘るための立坑で、土砂の搬出などに使われたものであるが、換気孔として機能している。これを地下水源まで掘り進め、飲み水を確保したという。その深さは約80mにもおよぶ。地下の階層は上下が重なることのないよう階段状になっており、崩壊を防いでいる。これまでに、44ヶ所の地下都市が確認されているが、カッパドキアにはおよそ300はあろうとされる。その他にも洞窟住居、洞窟教会など岩山に無数の穴が掘られており、生活した跡を伺うことができる。大きなドームを造った洞窟教会もあり、フレスコ画も残されている。これらフレスコ画の多くは傷つけられており、偶像崇拝を禁止したイスラムとの対立を伺うこともできる。

 世界で唯一ヨーロッパとアジアにまたがる街、イスタンブール。この旧市街にも多くの歴史的建造物が残っている。その一つにイエルバタン貯水池がある。地下に造られた貯水池は、336本の柱が天井を支え、奥行き245m×幅145m×高さ10mの空間を形成している。地上は公園となっており、当時の宮殿へ給水していたという。こうした貯水池は、イスタンブールに14ヶ所あるとされ、このイエルバタンは2番目に大きな貯水池である。如何に水の確保が重要であったかを物語るものであるが、郊外の水源から水を引くための水道橋も数多く造られたという。現在では、ローマ皇帝ヴァレンスの時代に造られた高さ26m、2階建ての水道橋が唯一の遺跡として残っている。

 また、ギリシャ聖教として造られたアヤソフィア大聖堂、オスマン帝国により建設されたトプカプ宮殿がある。この大聖堂と宮殿とは、地下通路で繋がっており皇帝が密かに行き来していたという。この他、新市街にチュネルというヨーロッパ大陸で最も古い地下鉄がある。全長約600m、僅か1区間の地下鉄は登山鉄道を思わせるケーブルカーとなっている。現在は近代化されているものの、ケーブル式の駆動方法は変わっていない。一方、旧市街には新しい地下鉄が運行している。この地下鉄の車両はトラム(路面電車)と同じ車両を使用しており、合理的と言える。

 トルコも車社会であった。主要都市では建築物が密集し、道路事情は日本に見られる風景とさほど変わらないように思えた。一方、カッパドキアにおいては、景色は一変し、幻想的な地形に感嘆するばかりであった。
             (技術開発第一部 深江邦彦,同第二部 近藤次郎)



■海外視察ミッション参加報告■

○JETRO「マレーシア・ミャンマー投資環境視察ミッション」
 この度JETROが主催する「マレーシア・ミャンマー投資環境視察ミッション」に、2月28日〜3月7日の8日間参加しました。マレーシアは国土の70%が厚い熱帯雨林に覆われた熱帯雨林気候で、面積は日本と大体同じくらいですが、人口は約2,000万人と自然環境的に非常に恵まれており、企業を訪問する道すがら広大なプランテーションの畑が見られました。日系企業数も約1,500弱、在留邦人数も11,000人を越えており、アジアの経済危機の中にあっても着実な発展を遂げている姿を伺うことができました。こうした経済成長の一方で、近年熱帯林の伐採が原因と考えられる水不足とその確保の重要性をどの経営者も強調されていました。訪問先はセナワン工業団地の日系企業で、現地作業者を就労させる上での工程的管理等貴重な意見が得られました。
 次に訪れましたミャンマーはマレーシアからさらに1.5時間の時差分西にあり、歴史的にはバゴダの建造物に代表されるように仏教思想が生きづく非常に歴史を感じさせる国です。首都ヤンゴンは人や家の稠密とは裏腹にどこか精神的に満たされ、ゆったりした人々の生活が感じ取れました。特に、ヤンゴンの郊外は豊富な土地と緑があり、農業国として確実に成長して行こうとするエネルギーが感じられました。訪問した日系企業での生産方法は極めて労働集約型の生産工程に基づいており、それが彼らの生活環境とも都合よくマッチしています。訪問した企業では全て電力供給や水などインフラ問題の悩みを抱えており、今後投資の環境条件を整える上で重要な要素と考えられます。 
               (前技術開発第二部 阿部 美平)

○新エネルギー・リサイクル等PFI推進協議会「欧州視察ミッション」
 新エネルギー・リサイクル等PFI推進協議会の主催する「欧州(イギリス・デンマーク)視察ミッション」に、2月22日〜3月3日の10日間参加しました。日本でもPFIは徐々にクローズアップされてきております。PFIは英国が先進国と言われており、サッチャー政権時代に積極的に進められもので、現在も引き続き拡大を図っています。
英国では、ワイト島の廃棄物発電施設,バーミンガムのディズレー廃棄物発電施設,カークリーズ廃棄物発電プロジェクトを視察するとともに、カーディフ港湾開発公社を訪問しました。また、デンマークに移動し、デンマークエネルギー庁,ナイブルクのケムコントロール社を訪問しました。視察したPFI施設は、規模の大小はあるものの、順調に推移しているとのことでした。
 英国は、歴史と伝統を街のいたるところで感じさせ、また王室ゆかりの豪壮な館など大英帝国の面影を残しています。ロンドンでの早朝の公園散策は、時折リスなどが顔を出すほど静かで清々しいものでした。また、国内の移動は電車やバスでしたが、車窓で見る風景は、長閑な田園風景が印象的でした。
 デンマークは、ユトランド半島と付近の大小500の島々からなる九州より少し大きい程度の小さな国です。デンマークには山らしきものは余り見られなく、平坦な地形がどこまでも広がり、そこに多くの風力発電の風車が見られます。これを見てもデンマークが全電力の10%を風力発電でまかなっていることも理解出来ます。
 以上、PFI施設を視察して、欧州を参考に日本型のPFI方式を確立していくことが、今後の課題ではないかと感じました。             (技術開発第二部 須田 隆明)



■会員の皆様へのお知らせ■

○第213回サロン・ド・エナ開催のご案内
日 時 : 平成11年 5月19日(水)17:30〜(於:当協会6階CDE会議室)
講 師 : 七条 博明 氏(東京三菱銀行 調査部 調査役)
テーマ : 「わが国産業の展望と企業戦略の潮流」
−事業再構築とニュービジネスへの展開−

編集後記
第93号(1997.6月)より本紙の編集を担当させていただき、大変勉強になりました。次号より新メンバーの担当となり、一層充実した内容になることと思います。ご期待ください。     (深江)