第179号/2004.8
■研究成果発表会2004開催■
当協会では、7月7日(水)〜7月9日(金)3日間、恒例となりました研究成果発表会を開催 しました。
地下開発利用研究センターは、7月9日(金)午後から平成15年度受託テーマを含めた諸活動の研究成果について、発表を行いました。当日は、各セッションとも多数の方々が熱心に参加され、当センターの活動に対して深い関心を寄せておられることが感じられました。
発表者のパネルを駆使したビィジュアルな熱意あ ふれる説明と活発な質疑応答があり、密度の高い活気ある発表会となりました。参加された方のアンケート調査でも良好な感想をいただき、来年の開催も一層の発展が期待できるものとなりました。
当日の当センターの発表テーマと発表者は、以下 の通りです。
「高効率熱電変換システムの開発」 (以下敬称略)
伊藤 武 (財)エンジニアリング振興協会 地下開発利用研究センター 技術開発第二部長)
茂垣 康弘(石川島播磨重工業 主任研究者代理)
堀尾 裕磨(ヤマハ 主任研究者)
「平成15年度大深度地下利用のための今後の技術開発に関する検討調査」
岡田 亨嗣(鞄建設計シビル 企画開発部長)
「地下を利用した浮体式免震システムに関する研究」
大山 巧 (清水建設梶@技術研究所流体解析グループ 主席研究員)
「地域環境共生地中式廃棄物ガス化溶融機械システムの 実用化に関する調査研究」
藤村 久夫(鹿島建設鞄y木管理本部土木技術部 部長)
塩原 光仁(鹿島建設褐囃z設計エンジニアリング本部
設備設計グループ チーフエンジニア)
飯坂 正俊(日立造船梶@環境・鉄鋼事業本部システム本部技術企画部)
杉山 史一(渇`原製作所 環境プラント統括部業務室主任)
井上 隆太(能美防災梶@技術開発本部技術部 係長)
「地下鉄道等における火災性状等に関する調査」
藤井 信宏(鹿島建設滑ヨ西支店第二京阪国守JV工事事務所 次長)
「地下利用専門部会活動報告(4部会)」
@地下利用推進のあり方専門部会
駒田 敏行(東邦ガス梶@技術部建築技術 グループマネージャ)
A未来の地下利用専門部会
景山 仁志(三菱マテリアル潟Gネルギー・システム戦略 カンパニーエネルギー事業センター地下環境 システム部 技術主幹)
B都市競争力専門部会
寺井 徳雄(渇恆コ組 営業本部土木営業部 次長)
C地下及び地下水環境専門部会
門倉 伸行(褐F谷組 技術研究所環境技術研究部 部長)
(大関常務理事挨拶) (発表会風景)
6月18日(金)、午後2時から当協会会議室において、経済産業省製造産業局国際プラント推進室長の村崎 勉殿、同省地域経済産業グループ産業施設課課長補佐の富永
潤一殿、同省資源エネルギー庁鉱物資源課課長補佐の槙島 晃殿を来賓にお迎えして開催されました。
議題は次のとおりで、いずれも原案のとおり承認されました。
第1号議案 平成15年度事業報告(案)及び 決算報告(案)について
第2号議案 平成16年度日本自転車振興会から 補助金を受け入れて補助事業を実施 することについて
第3号議案 評議員の交替に伴う委嘱について
次の方々の評議員交替がありました。
(敬称略)
新任 南 俊克(旭エンジニアリング
取締役副社長)
退任 宮崎 光曄
新任 田井 一郎(株式会社東芝 執行役員常務)
退任 松田 健
新任 竹森 二郎(伊藤忠商事梶@常務執行役員)
退任 横田 昭
第4号議案 役員交替に伴う事務局長の委嘱について
現常務理事の飯倉督夫氏の退任に伴い、7月1日付けで新たに常務理事に就任予定の宮川秀眞氏を事務局長に委嘱する。
第5号議案 役員報酬規程の一部改正について
7月5日に今年度第1回の幹事会が開催されました。当センターの主要な活動の一つである、地下利用推進部会は平成6年2月に発足し、基本的に2年に1回テーマの見直しを行っております。今年度は、2年目にあたり、研究企画委員会、運営会議にて、審議された結果、次の4部会にて、新たに発足致しました。
すでに、各専門部会とも第1回の部会の開催を終え、本格的な活動を開始しております。
・ 幹事会
幹事長 景山 仁志氏、副幹事長 門倉 伸行氏を含め 幹事8名
部会の企画、運営、情報交換・調整、及び将来の活動方向の提案を行う。
・ 地下利用推進あり方専門部会
部会長 玉井 達郎氏(鹿島建設)、副部会長 粕谷 太郎氏(鉄建建設)
昨年度の継続として、地下利用推進のあるべき姿、地下利用マスタープラン見直しと方向づけ、経済産業政策における地下開発等を研究する。
■有機融雪剤製造機械システムの開発委員会報告■
平成16年度第一回「有機融雪剤製造機械システムの開発」に関する調査研究委員会(委員長:神田 鷹久、信州大学工学部)が、平成16年6月25日(金)にエン振協会議室で開催され、平成16年度の実施計画に基づき具体的な調査研究の進め方が審議されました。
1.背景と目的
冬季の道路交通の安全性・円滑性の確保のため塩化物系融雪剤が広く使用されており、それに含まれる塩素による車両や橋梁などの腐食劣化や街路樹への悪影響など周辺環境への影響が課題となっている。一方、都市域では、大量の食品廃棄物が発生し、その有効利用が課題となっている。
そこで、食品廃棄物を原料として腐食性の低い融雪剤(有機融雪剤)を製造し、それを広く利用することを目指して、平成15年度には、有機融雪剤の製造プロセスを実現した。本年度は、さらにこのプロセスの効率化、多様なニーズに対応する融雪剤製品の製造技術の開発を行い、有機融雪剤の製造プラントの汎用化技術の確立を図ることを目的とする。
2.研究概要
有機融雪剤は、高温・好気条件で食品廃棄物を分解し、分解懸濁液を固液分離して得られる有機性分解液にアルカリ金属塩を溶解することにより製造する。このうち、分解・分離工程の効率化のために、原料中の繊維質分解の促進技術を開発する。さらに、固形化した融雪剤を試作し、それらの性能評価を行った上で、取り扱い方法などについて検討する。
3.研究内容
(1)有機融雪剤の製造プロセスのプラント
操業条件の研究
分解・分離工程の操業条件について検討し、分解時間の短縮と固液分離の効率化を図る。分解工程において繊維質分解酵素を添加し、反応条件について検討する。
@繊維質分解酵素による分解液状化促進
Aろ過試験における固液分離の効率化・剥離性の検討
(2)有機融雪剤の雪質・用途条件等に対する適用拡大実現の研究
多様なニーズに広く対応できるようにするために、有機融雪剤の固形剤化などの製品製造を行う。そして、室内試験、及び路上試験によって試作した新規形態融雪剤の性能・適用性の評価を行う。また、融雪剤の取扱いの条件についても検討を行う。
@融雪液剤の固形剤化
A新規融雪剤試作品の性能と適用性評価
B融雪剤の取扱い方法に関する条件検討
(3)有機融雪剤製造プラント設計技術の研究
複数形態の融雪剤を製造する場合の基本仕様を決定し、製造プラントのプロセスフロー条件を求める。 (前田 信行 記)
■会員の皆様へのお知らせ■
□第269回サロン・ド・エナ開催のご案内
日 時 :平成16年9月15 日(水)17:30〜(於:当協会6階C,D,E会議室)
講 師 :松本 隆平 氏
(国土交通省 都市・地域整備局 大都市圏整備課 大深度地下利用企画官)
テーマ :「大深度地下使用制度の現状と今後の展望」(仮称)
会 費:3000円(非会員5000円)(当日受付にて申し受けます)
問合せ先:GEC 中村 TEL 03-3502-3671 FAX 03-3502-3265
* 地下センターのホームページ(http://www.enaa.or.jp/GEC/)の「お知らせ」の「催物案内」から直接
申込みもできます。
舌句雑感:今、日本のプロ野球がもめています。近鉄バッファローズとオリックスブルーウェーブが合併するというニュースは、プロ野球ファンにとって気が気でない出来事です。米国のメジャーリーグでは、イチロー選手をはじめ日本人選手が何人も活躍しています。私も休みの日、午前中の中継を楽しみにしているほどのファンになりました。見ていると明らかにメジャーリーグの方がはるかに面白いのです。夜になって日本のプロ野球を見ると見劣りしてチャンネルを変えてしまいます。日本のプロ野球は一体どうなるのでしょう。子供たちが本当に興味を持つスポーツとして生き残れるのでしょうか?「1リーグ制」「2リーグ制存続」どっちにしても、もっとファンの声に耳を傾けて"夢"のあるプロ野球を続けてもらいたいものです。思い切って"東アジアプロ野球リーグ"なんてどうでしょう?台湾、韓国、中国、そして日本と各国を渡り歩くプロ野球って面白くなると思いませんか? 経済効果も期待できて、より日本が国際化します。メジャーリーグに比べたら、日本の選手の移動は恵まれています。もう少し「ハングリー」にならないといけません。少子化が懸念される今この頃ですが、閉鎖的な日本も国際開放しておかないと労働人口が減少する2010年頃、アジアの国の中で取り残されはしないでしょうか?皆さん、これからも日本のプロ野球、ごらんになりますか?・・・・・・・・・・ (GECニュース編集者)
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