第192号/2005.9

新旧 理事長 ご挨拶

■エンジニアリングシンポジウム2005開催ご案内

平成17年度 調査研究委員会 開催報告

■高効率熱電変換システム 海外調査報告

■新規加入会員紹介

■新規加入会員紹介

■会員の皆様へのお知らせ



■新旧理事長 ご挨拶■


理事長退任の挨拶
広瀬 俊彦

(東洋エンジニアリング椛樺k役)

 平成15年7月に当協会11代理事長をお引き受けして以来2年が経過し、このたび退任させて頂くこととなりました。2年間の理事長在任中は、経済産業省のご指導の下、賛助会員の皆様をはじめ関係の方々から多大なるご支援とご協力を賜り、お蔭様を持ちまして、微力ながら職責を果たすことができました。厚くお礼申し上げます。
 この2年間のエンジニアリング産業を取り巻く国際情勢を振り返ってみますと、中国を始めBRICsの台頭、エネルギー分野を中心とした世界的な投資拡大など明るい兆しが見えた反面、引続き不安定な中東情勢、原油を初め資源・資材の高騰、テロの脅威と不安定な国際情勢等、ますます予断を許さぬ状況となっております。
  一方、わが国では、この間に長期に亘る金融再生を果たし、また厳しい体質強化を経て企業収益も回復し、再び設備投資も増加の傾向にあります。しかしながら、社会・経済の構造改革、高度情報化、グローバル化、メガコンペティション、環境保全、エネルギー問題、人口・食料問題など大きな時代の変化に直面しており、我々エンジニアリング業界が取り組むべき課題も山積しております。この間、平成15年8月には当協会設立25周年を迎えることができましたが、公益法人としてかかる社会的ニーズに応える一方、エンジニアリング業界の基盤整備、地位向上のために、当協会にはより一層の努力が必要と考えております。このため、昨年1年間をかけて財団本部の事業および委員会組織等の見直しを行い、本年度よりその実施に着手しております。国内外とも歴史的転換期を迎えております。
 かかる環境で新理事長にバトンタッチすることとなりますが、今後は増田会長、関新理事長の下で財団本部、地下開発利用研究センターおよび石油開発環境安全センターの事業がより一層充実し、賛助会員企業の発展に寄与できますよう、新理事長に対し賛助会員の皆様方から格別のご支援を賜りますようお願い申し上げ、退任のご挨拶とさせていただきます。




理事長就任挨拶
理事長 関 誠夫

(千代田化工建設椛纒\取締役社長)

 本年7月1日より広瀬前理事長の後を継いで第12代の理事長に就任致しました。経済産業省のご指導の下、賛助会員の皆様、関係の方々のご支援、ご協力をいただき協会活動に取り組んで参りたいと存じます。
 わが国エンジニアリング業界を取り巻くマーケット環境は、国内では設備投資の増加、海外では中国を中心とするアジア諸国の景気拡大や世界的エネルギー需要の伸長により、比較的良好である一方、国際市場における厳しい競争や国内市場の量的拡大の限界などの問題もあると認識しております。
  今年で協会設立以来27年になりますが、この間に国際社会やわが国の社会経済構造も変革し、協会を取り巻く環境は大きく変わりました。昨年当協会がエンジニアリングとその産業を取り巻く環境変化を見据えた上で「本当に社会や会員企業のニーズに的確に応えているのか」という基本的な視点に立ち返って、協会事業と組織体制を精力的に見直し改編しております。そうした中で注目すべきは新しく2つの事業を展開することを決定していることです。即ち
@エンジニアリングの「学」(大学・大学院)への普及、及び「学」との交流促進
Aエンジニアリング機能の価値に対する社会的認知度の向上策の検討実施
の2つであります。
  皆様ご承知の通り、これらテーマは明日のエンジニアリングとその関連産業の発展を確かなものにする基盤作りになる大変重要な要件であります。地球環境・資源エネルギー問題への対応、先導的な研究開発の成果の事業化といったさまざまな分野において、エンジニアリング産業の本当の力が発揮できる時代となりました。
  当協会においても受託事業や自主研究として先端的な技術開発やシステム構築に取り組んでいます。 当協会には、「エンジニアリング」という共通のキーワードのもと技術サービスとモノ作りに関わる多くの企業が集まっております。会員企業及びその社員の皆様の力を得てはじめて開発に係る活動が可能となり、わが国産業の新たな展開と国際社会の持続的発展の達成に貢献できるものと考えます。
  更に、当協会の活動を会員企業や協会外の多くの方々に知っていただき、活動成果を有効に活用して頂ける様、「エンジニアリング」に対する理解を一層深めて頂ける様、広報活動に力を入れる所存です。
 微力ではありますが、広瀬前理事長のご意思をしっかり継承し、小島専務理事をはじめとする協会の皆様、そして会員企業や協会の役職員の皆様と一丸となってこれからの新強化テーマを実効あるものにしながら、協会運営全体の質の向上と成果の拡大に尽力して参りたいと存じます。宜しくご指導とご支援のほどお願い申し上げます。







■エンジニアリングシンポジウム2005開催のご案内■

 人を育み・社会を築き・地球を守る−未来を拓くエンジニアリング


日 時;2005年10月13日(木)・14日(金)
場 所;大手町サンケイプラザ
申込方法 ;GECホームページの「最新情報」または、添付の「参加申込書」に必要事項をご記入のうえ、郵送またはFAXにてお申し込みください。社内へのご案内にもこのホームページをご利用ください。(http://www.enaa.or.jp/GEC/
「参加証」は、参加費振込確認後お送りします。
申込〆切 ;2005年10月3日(木)     
参加費  ;シンポジウム&交流会 : 15,750円 (消費税込み)

 10月13日(木)  4Fホール 9時30分開場
 
開会挨拶
招待講演  「これからのモノづくりに必要なこと」
         張 富士夫 トヨタ自動車且謦役副会長
10:00 

11:40

特別講演  「人・プラットフォーム・表現を3要素とする"知の構造化"の実現」
         小宮山 宏  東京大学総長
12:30 
14:00
パネルディスカッション 「エネルギー源の確保と地球環境問題」  
コーディネータ:羽土 力  日本経済新聞社上席執行役員
  パネリスト:松村 幾敏 新日本石油鰹務取締役
          早瀬 佑一 東京電力鰹務取締役
         十市 勉  (財)日本エネルギー経済研究所常務理事
14:30

16:45


 10月14日(金)  3F 会場 9時00分開場
A−1
地球温暖化とエネルギー・環境政策
 深野 弘行
 経済産業省産業技術環境局
 大臣官房審議官
B−1
間違いだらけの地震防災対策:学ぶべき本当の教訓と今すべきこと
 目黒 公郎
 東京大学生産技術研究所 教授
C−1
ものつくりと技能伝承
−技能の技術化/コンピュータ化−
 
 三好 隆志
  大阪大学大学院工学研究科 教授
9:15


10:45

A−2
地球温暖化・ヒートアイランド問題とこれからの地域エネルギーシステム
 佐土原 聡
 横浜国立大学大学院
 環境情報研究院 教授 
B−2
事業継続のための企業の危機管理
−最近の事例に学ぶ−
 金重 凱之
 轄総ロ危機管理機構 
  代表取締役社長
C−2
日本に貢献したフランス人たち
−技術移転と人材育成−
 クリスチャン・ポラック
 潟Zリク 代表取締役社長

11:00


12:30

A−3
鉄鋼業における地球温暖化対策への取り組み

 山田 健司
 新日本製鐵梶@環境部長

B−3
失敗知識を活用する

 飯野 謙次
 NPO法人失敗学会 副理事長

C−3
現場を強くする実践的MOT
−スーパーシックスシグマOG WAY−

 永田 秀昭
 大阪ガス梶@常務取締役

13:30

15:00

A−4
 アジアのエネルギーセキュリティへの協力

 田辺 靖雄
 (独)経済産業研究所 副所長

B−4
安全・安心して過ごせる環境としての街づくり
 甘利 康文
 セコム梶@IS研究所 セキュリティコンサルティンググ ループ
 グループリーダー
C−4
デジタル化の中で発展する日本の技術の底力

 橋本 久義
  政策研究大学院大学 教授

15:30


17:00

★交流会:10月14日(金)17:10〜19:00 於)4F ホール
皆様の強いご要望にお応えして、参加者相互の交流と懇親の場を設けております。
お飲み物・軽食等もご用意しておりますので、シンポジウムでの問題提起を巡る情報交換、人的ネットワークづくりなどに、ご活用ください。講師の方々も都合の許す限り参加されるご予定です。





 



■平成17年度 調査研究委員会 開催報告■


□地域産業活性化をめざした水素エネルギー供給利用システム実現化の調査研究□(日本自転車振興会補助事業)

 第一回「地域産業活性化をめざした水素エネルギー供給利用システム実現化の調査研究」委員会(委員長:松下 潤、芝浦工業大学教授)が、平成17年6月30日(木)エン振協会議室で開催され、平成17年度の実施計画に基づき具体的な調査研究の進め方が審議されました。この調査研究は、近未来の水素エネルギーの普及を考えた水素利用社会の実現化に関し、地域の特性に即した課題を抽出し、その経済性・市場性評価、事業環境評価を検討して自治体の施設有効活用を含めて地域のエネルギー自立性を向上する実用可能な社会基盤の構築を研究し、水素エネルギーの急速な地域的普及と定着の実現を図ることを目的としている。
*研究概要
概要地域での水素利用社会の課題を把握し、水素利用コミュニティーのモデル提案に向けた以下の調査研究を行う。
(1) 地域内の再生可能エネルギーからの水素製造整備の課題を把握・検討する。
(2) 地域としての燃料・電力・熱エネルギーの需要と供給整備の課題を把握・検討する。
(3) 発送地、中継地、供給地のインフラ整備の課題を把握・検討する。
(4) 既存の水素関連の産業・エネルギー施設の有効活用を踏まえた地域水素供給ネットワークモデルの作成。


 


 



■高効率熱電変換システムの開発」海外技術調査報告■
      

〜ICT2005(国際熱電会議)及び米国内研究開発機関の現地調査〜

 NEDO技術開発機構の助成事業「高効率熱電変換システムの開発」プロジェクトでは、これまで米国、欧州(ロシアを含む)、及び豪州において熱電変換技術の開発動向や普及の取り組みに関して調査を行ってきました。
 今年度は平成17年6月15日から6月26日にかけて、米国クレムソン大学(サウスカロライナ州)で開催されたICT2005(国際熱電会議)への参加を中心に、米国内の熱電変換技術の研究開発機関を訪問し、技術情報の収集を行いました。今回の調査は、梶川武信プロジェクトリーダー(湘南工科大学学長)を調査団長、柏木孝夫熱電変換推進委員会委員長(東京農工大学大学院教授)を副団長として、同委員会委員、プロジェクト参加企業および事務局(GEC)等から総勢11名のチーム編成で調査を行いました。

1. ICT2005での研究発表と技術調査
1) ICT2005の概要
この会議は国際熱電学会により主催され、今年で第24回目になります。会場となったクレムソン大学は森と湖に囲まれた豊かな自然環境の中にあり、ここに世界24カ国から約250名の研究者、技術者が参加して、6月19日〜6月23日までの5日間にわたり研究発表や情報交換が行われました。現地の新聞 The Greenville Newsは、この会議を第1面で、Clemson draws scientists seeking fuel of futureと題して紹介しました。


2) 当プロジェクトの成果発表
昨年のICT2004に続き、今回は以下のとおり発表を行いました。
 ・梶川PL:当NEDOプロジェクトの概要と各社の成果についての総括的発表
 ・IHI :工業炉における熱電変換システムの開発について
 ・コマツ :カスケード型熱電変換モジュールの開発について
 ・ヤマハ :熱電変換モジュールの開発およびプロジェクターへの適用について

3) その他の発表状況・情報交換
熱電変換の基礎理論から材料、モジュール設計、応用システムまで広範囲にわたり最新の研究成果が発表されました。特に応用システムに関しては、米国エネルギー省から自動車の燃費10%改善を目指したプロジェクトの紹介があり、当NEDOプロジェクトとともに強い関心を集めました。今回の会議では、これまでの海外調査で交流を深めてきた欧米の多くの研究者と再会し、情報交換を行うことができました。


2. 熱電変換技術の研究開発機関の訪問調査
1)National Institute of Standard and Tech-nology(NIST)
NISTは米国商務省所管の研究機関で、標準の維持、測定技術開発、新たな科学技術の創生に貢献しています。熱電変換技術については、近年の新材料の発見や排熱利用ニーズの高まりに触発され、研究を開始したところです。測定技術や薄膜、ナノテク関連の高い技術を背景に、米国内の企業、研究機関との共同はもとより、国際的な共同研究も視野に入れています。熱電変換に関する情報交換に加え、パルスレーザー蒸着、電子ビーム蒸着、金属プロセス、中性子散乱による構造解析、高度X線回折、高度測定技術、ナノスケールのメカニクスなどの研究施設を見学させていただきました。

2)Research Triangle Institute(RTI)
RTIはノースカロライナ州や大学等の共同により1958年に設立された民間の非営利の研究所であり、国際援助やヘルスケア(新薬開発)までの幅広い研究を行っています。熱電変換分野では20人以上のスタッフで薄膜デバイス等の開発を行っており、特にICチップの冷却に関しては新規事業にまで発展させています。

海外技術調査団(ICT2005会場前)
Research Triangle Institute での情報交換風景


3)Hi-Z Technology Inc.(Hi-Z)
Hi-Z社は熱電変換材料、デバイス、システムを開発・製造・販売している企業です。今回は熱電変換のシステム面での開発動向調査の一環として訪問しました。ディーゼルエンジントラックへの適用を始め、ファンやポンプ等の補機動力を熱電変換で供給する無電源温水ユニットなど、様々な適用例について紹介していただき、意見交換を行いました。

4)Jet Propulsion Laboratory(JPL)
JPLは米国における熱電変換技術の中心的研究機関であり、惑星探査衛星用のラジオアイソトープ崩壊熱を熱源とする熱電変換システムの開発で有名です。熱電変換モジュールに関する双方の研究を紹介し、意見交換を行った後、熱電変換の研究室を見学し、各種試験装置や試験材料について説明を受けました。

3. まとめ
ICT2005での成果発表は昨年に続いて2年目となりますが、当NEDOプロジェクトが実用化に向けて高い目標を設定し、その達成に向けて着実に前進していることについて、海外からも高く評価され注目されていることを実感しました。今回の調査の実施にあたり、ご参加いただいた熱電推進委員会委員、及び参加企業の皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。

 



■新規加入会員紹介■
      

今回新たに新規加入された会員企業をご紹介します。

会社名 株式会社 イー・アール・エス
Engineering & Risk Services Corporation   http://ers-co.co.jp/ 
住 所 〒107-0052 東京都港区赤坂3-11-15 赤坂桔梗ビル
事業内容 ERSは、国や地方自治体、企業等を取り巻く災害リスクや環境リスクについて、エンジニアリング的な見地からマネジメントすることを事業目的として、1998年11月に創業致しました。以来、常に「中立性」をモットーとし、現在は@デューデリジェンス事業、A土壌環境評価事業、B災害リスクマネジメント事業、Cプロパティ・マネジメント・コンサルティング事業に取り組んでおります。中でも、不動産の売買や証券化の際に必須となる、デューデリジェンスや土壌環境評価については、日本でいち早く取り組み、これまで5千件を超える業界屈指の評価実績を有しております。
また、地震や風水害等、企業が抱える災害リスクを、定量的に予測・分析し、災害対策に向けた総合的なサービスを提供しております。
連絡先 03-3568-8151 (経営企画部)


 



■退任メンバー紹介■
      

宮川 彰彦(地下開発利用研究センター 研究理事)

 このたび、地下開発利用研究センターを退任することとなりました。振返りますと皆様のご理解とご支援のおかげにより、大深度地下空間開発技術の研究開発と地下開発利用マスタープランの策定、地下利用ガイドブックの編集、地下利用推進部会活動及び情報化部会の発足からさまざまの自主事業、補助事業、受託事業の実施、また大深度地下の使用に関する種々の業務を経てセンターの活動が発展を続け、さらに定着してきたことに、深く感謝しております。また小島名誉教授を始めとする諸先生方、さらに上司というよりも恩師としての山口専務理事(当時)以来のご指導のおかげが大きかったと感じております。
 人生の締めくくりとして、このたびスペイン東北部へ建築、彫刻、絵画にわたるロマネスク探訪の旅に出た中で、西地中海のマヨルカ島へ足を伸ばしました。ここで、地下利用に関係したトピックスを紹介したいと思います。この大きな島は風光明媚なことや、ショパンが隠遁生活を続けた修道院があることでも有名ですが、島の中心地「パルマ」から約63km東へ行った海岸の港町の南に欧州最大の地下洞窟「コーベス・デル・ドラック」があります。鉄道の連絡はありませんが、地中海クルーズ船の乗客たちのオプションやレンタカー、バスなどで来たドイツ人、イギリス人等で賑わっていました。1896年にフランス人エドアール・マルテルによって発見された洞窟で、その地中には断崖絶壁が続いていますが、通路は広く安全にしてあります。中にある幅177m、深さ9mのマルテル湖は世界最大の地底湖であり、600名分ほどの座席の前に広がって、広大な幻想的空間をつくりだしています。水面から上の照明が消されて水中投光だけになるとどこに水面があるか判然とせず、湖底の地形が浮かび上がって、水上までひとつの空間になります。照明が消え漆黒の闇になると、舷側がイルミネーションで飾られた3隻の船が現れ、船上からショパンのエチュード作品10-3で始まるクラシックの生演奏が始まり、岩の蔭に隠れた後も音楽が続きます。
 感動的で豊かな音楽のひびきは、複雑に入り組んだ岩盤の壁のおかげと思いますが、至福のひとときを得て、感動的なすばらしいところでした。
 我々は戦後60年目にあって、これまでの生活を築いてきましたが、芸術を身近に楽しむ環境を築き上げる余地は大いにあると考えられます。ここにも今後の地下空間のすばらしい特徴を生かした文化的な利用があるかも知れません。わが国では著名な音楽家、清水靖晃氏が演奏に地下空間の特徴を生かす活動を進めておられ、また美術の分野では地下空間の照明効果が発揮されている奈良市写真美術館もあります。このような「文化」を地下に広くつくりだす方向を含め、今後の開発利用研究センターの一層の発展を願っております。(平成17年8月16日付 退職)

 

コーベス・デル・ドラックの地底湖と演奏用の船

 

 



■会員の皆様へのお知らせ■
      

□ 279回サロン・ド・エナ開催のご案内 (講師が変わりました)
日  時:平成17年9月21日(水)17:30〜20:00(於:当協会6階C,D,E会議室)
講  師:田中 利幸 殿   防衛庁 管理局航空機通信電子課 誘導武器室長  
テーマ :我が国の対空システムの最前線 −安全保障への取組み−
講演要旨: 1998年、弾道ミサイルが日本本土を越えて太平洋上に着水したことは、安全保障上の観点からも大きな衝撃を持って受け止められた。現在、国際社会では急速に弾道ミサイルの拡散が進み、アジアでも多数の弾道ミサイルが配備され、我が国を射程に収めるものもあると考えられている。また、テロリストなどの非国家主体がこれらの兵器を取得する可能性もある。このような状況を踏まえ、2003年末、我が国は、純粋に防御的な且つ他に代替手段のない唯一の手段である弾道ミサイル防衛(BMD)システムの導入を決定した。
  本講演は、弾道ミサイルを含むミサイルシステム全般の概説と共に、BMDに関する諸外国、特に米国等の取組の紹介、我が国が導入するシステムの概要など対空システム最前線の紹介、更に将来軍需技術の一部の民間への転用可能性などの話をしていただく。
 (講演終了後、懇親立食パーティがあります。)
会 費 :3,000円(非会員5,000円)(当日受付にて申し受けます。)
申込要領:申込多数の場合は、先着順で締め切らせていただきます。
      地下センターのホームページ(http://www.enaa.or.jp/GEC/)から直接申込みができます。


□ 国内見学会のご案内

 お待たせいたしました。当センター恒例の国内見学会の概要がまとまりました。今年は、四国から関西方面の施設を見学します。詳細は、各社の担当窓口へ9月下旬にお知らせ致しますので奮ってご参加ください。 

期 日;平成17年11月16日(水)〜18日(金)(2泊3日) 定員:35名

見学先;波方LPG国家備蓄基地、銭形遺跡、豊島廃棄物処理場、直島エコアイランド・地中式美術館、姫路城、神戸市(大深度大容量送水管)、国立国際美術館(大阪市内)
(都合により変更になることがあります。)

参加費用;概95,000円(航空運賃、バス代、宿泊費、食事代含む)

連絡・問合せ先;地下センター 三井田、中村(TEL 03-3502-3671 / FAX 03-3502-3265)

 


 
舌句雑感;都合により休載します。                      (GECニュース編集者)