第199号/2006.4

■ センター運営会議 報告

■研究企画委員会 報告

■高効率熱電変換システム実用化推進委員会 報告

平成17年度日帰り見学会

会員の皆様へのお知らせ




■ センター運営会議 報告■

 平成17年度の第3回地下センター運営会議が3月15日(水)10時より、当協会6階会議室において開催されました。大関常務の協会挨拶、大林委員長挨拶、経済産業省経済産業政策局地域経済産業グループ産業施設課富永課長補佐の来賓挨拶の後、大林委員長の司会により議事が進められました。当日の会議では、研究企画委員会での審議結果に基づき、次の議題について審議及び報告がなされ、いずれも承認・了承されました。

議題1:第2回運営会議議事録の確認       
議題2:平成17年度事業概要(報告・審議)
議題3:平成17年度事業活動と成果(報告)
議題4:平成18年度事業計画および予算(審議)
議題5:平成18年度地下利用推進部会(審議)
議題6:その他
・平成18年度テーマ募集の時期

次回は、6月に開催予定です。




■研究企画委員会 報告■


 平成17年度の第3回研究企画委員会が3月13日(月)15時30分より、当協会6階会議室において開催されました。大関常務理事の協会挨拶、小野委員長挨拶、来賓の経済産業省経済産業政策局地域経済産業グループ産業施設課富永課長補佐の挨拶の後、小野委員長の司会により議事が進められました。

議題と議事内容の概要は以下の通りです。
議題1:第2回研究企画委員会議事録の確認 
前回議事録は承認されました。
議題2:平成17年度事業概要(報告・審議) 
平成17年度の事業概要が報告され審議され承認されました。
議題3:平成17年度事業活動と成果(報告)
活動と成果について報告があり承認されました。
議題4:平成18年度事業計画および予算(審議)
事業計画、および予算について説明が行われ、いずれも承認されました。
議題5:平成18年度地下利用推進部会(審議)
議題6:その他 ・平成18年度テーマ募集の時期
平成18年度地下推進部会とテーマ募集の説明があり、いずれも承認されました。 

  説明の中で大関常務理事より『平成18年度は、国・政府関係機関・地方公共団体等からの受託事業では、2件(継続2件、終了1件)が実施されます。その内「全国貯留層賦存量調査」では、二酸化炭素地中貯留のポテンシャリティ分析を当センターで行っています。このようなプロジェクトの遂行は、当センターの士気の向上に大きく貢献している所です。
  社会開発プロジェクトの「高効率熱電変換システムの開発」は、5年目を迎え、それぞれの成果は、各界から高い評価を頂いています。全般的に見ると地下センター本来の地下空間の利用に関する研究に戻ってきた気が致します。これからも地下センターの支援について会員企業の益々のご協力をお願いしたい』との話がありました。

その他 次回委員会は、6月中旬頃開催予定です。

 


 



■高効率熱電変換システム実用化推進委員会 報告■


 平成17年度第4回「高効率熱電変換システム実用化推進委員会」(委員長 柏木孝夫氏、東京農工大学大学院教授)が2月28日(火)に東京桜田ビル会議室において開催されました。
 はじめに、NEDO技術開発機構ナノテクノロジー・材料技術開発部の安富義幸主任研究員から、「本プロジェクトも残り1年となったが、プロジェクト終了直後に実施予定の事後評価に向けて、熱電変換システムのシステム効率や実用化の効果をわかりやすく定量的に説明できるようにまとめていただきたい。」とのご挨拶をいただきました。  
 来賓としてご出席いただいた経済産業省製造産業局非鉄金属課ナノテクノロジー・材料戦略室 多井豊産業技術企画調査員からは、「熱電変換に関しては、そのユビキタス性について期待が大きい。今後は、コストパフォーマンスも含め、システムとしての評価を明確にしていく必要がある。」とのご挨拶をいただきました。
 また、柏木孝夫委員長からは、「本プロジェクトでは確実にシステム化に向けて進んでいるが、熱電変換システムが広く普及するためには、"製品"ではなく、"商品"としてまとめることが重要である。これからが大事な期間である。ポスト京都議定書の視点でも重要な技術なので、頑張っていただきたい。」とのご挨拶をいただきました。 
 ついで、「高効率熱電変換システムの開発」プロジェクト参加各社による熱電変換モジュール及びシステムの研究開発、および事業性・用途調査分科会、性能評価技術分科会の各分科会活動など、本年度のプロジェクト全般について総括が行われ、各委員からは、今後の熱電変換システムの実用化に向けて貴重なご意見をいただきました。
 本プロジェクトで開発中の熱電変換システムを下図に紹介します。詳細は弊センターのホームページをご覧下さい。

http://www.enaa.or.jp/GEC/info/eve/fourm/houkoku.htm
(「熱電発電フォーラム」講演資料)







 


■平成17年度 日帰り見学会 報告■

 平成17年度日帰り見学会は、平成18年3月9日(木)に延べ36名の参加者がありました。
  当日は、午前中に東京電力梶E富津火力発電所を訪問して、東京電力鰍ェ進めている東西連係ガス導管新設工事を見学しました。概要の詳細なプレゼンテーションの後、現地にて残存する貫通したシールド機の刃先を拝見し、ご好意もあって発電所内部の見学もさせていただきました。
 東京湾を横断した2番目のトンネルとなるこの工事は、綿密な計画と厳密な管理の下、斬新で高度な土木技術の粋を集めていることがよく分かりました。@超長距離シールド、A高速推進 月進500m以上、B高水圧下での地中接合が、大きな特徴となっている工事です。
 
  午後は、首都高速道路鰍ェ推進している首都高速中央環状新宿線・SJ22工区(2−1)富ヶ谷トンネル出入口工事を見学しました。この工事は、交通量の甚大な山手通りの富ヶ谷交差点付近に設置される出入口を造るために上下線のシールドトンネルを地中にて連結拡幅させる工事です。交通に支障ないよう地下で展開される工事は、ダイナミックで繊細な配慮を技術で表現している現場を直視できました。トンネルを連結するための曲線パイプルーフ工法は、隣接する約20mのトンネルにシールド内部から本線と直角に推進するものです。その技術は見なければわからない、特殊、かつ斬新な世界最先端の技術で、実際に見ると、そのスケールや品質管理の高さに驚愕の連続でした。参加者の方々も十分満足な見学会となって散会となりました。
 
見学に際し、ご協力いただいた東京電力梶Aならびに首都高速道路鰍はじめ大成・鹿島・鉄建建設工事共同企業体の関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。

東京電力兜x津火力発電所側 縦坑前にて
概要のプレゼンテーション風景
曲線パイプルール工法 イメージ図
曲線パイプルーフ見学風景


 


■会員の皆様へのお知らせ■

○第286回サロン・ド・エナ開催のご案内
日 時 :平成18年4月12日(水)17:30〜(於:当協会6階CDE会議室)
講 師 :中村 庸夫 氏  海洋写真家(早稲田大学理工学部、同修士課程建設工学修了)
テーマ :自然と調和した「港湾エンジニアリング」を
―元エンジニアの海洋写真家から見た世界の港湾と自然景観― 

講演要旨: 地球の7割を占める海洋の自然を守るとともにいかに共生していくかは地球環境保全の観点から人類共通の重要な課題である。
 港湾エンジニアリングを専攻した目で海洋写真家として国内や海外の海に潜り、さんご礁や海中生物の実態や海洋施設を数多くカメラに収めてきた講師のご体験を基に、海外の橋梁や桟橋等の海洋構造物がいかに自然と共生し且つ景観にも配慮されているか、その事例を紹介していただき、講師自らが撮影された写真で語っていただくとともに、人工構造物をその機能や構造面だけでなく周辺の自然環境にいかに上手に溶け込ませるか、今後の港湾エンジニアリングへのヒントをご示唆いただきます。
 7つの海を駆け巡って撮影された海洋生物や大海原に浮かぶ島々の映像を見ながら自然のすばらしさを感じ、環境保全の大切さを少しでも実感していただきます。
(講演終了後、懇親立食パーティがあります)

 申込要領:FAXで事務局へお申し込み下さい。申込多数の場合は先着順で締め切らせていただきます。
        地下開発利用研究センター 事務局 中村 (TEL:03-3502-3671/FAX:03-3502-3265

      
地下センターのホームページ(http://www.enaa.or.jp/GEC/)から直接申込みができます。