第58号/1994.6
■就任の挨拶
通商産業省 環境立地局
産業施設課長 相澤 徹 氏
■委員会報告
■平成7年度テーマ募集について
■ここにも地下利用施設
■第160回サロン・ド・エナご案内
■就任の挨拶■
通商産業省 環境立地局
産業施設課長 相澤 徹 氏
就任に当たり一言ご挨拶申し上げます。
当課はその名前からもお分かりのように幅広く産業施設の整備を図ることを仕事としておりますが、その中でも地下空間の開発利用は極めて有望な政策課題であると位置づけております。何といっても我が国の場合、国土スペース面での制約を解消することは産業の基盤強化のため是非とも必要なことです。
このため、地下開発利用研究センターにおいてこれまで「ジオドームプロジェクト」をはじめとする数多くの研究開発を実施して頂いているほか、本年3月からは同センターに地下利用懇談会を設置して活発なご議論をして頂いております。その議論に関連して私自身も様々な地下利用例を見たことを思い起こした次第です。原子力担当の時には地下立地式原子力発電所の検討を行ったものですし、海外勤務中にも、例えばシカゴでは市中心部のいわゆるウラ動線として地下1階部分に荷物車が走り回る空間、いわば地下の市街地が用意されているのを見て驚いたものです。私が愛好したハンバーガーショップはそこから更に1階下がったところにあるなど面白い造りになっていました。ヒューストンではビジネス街に夏の暑さを避けるための冷房の効いた地下通路が用意されていましたし、ガット担当の時にはスイス・ジュネーブのレマン湖地下の大駐車場をよく利用しました。ニューヨーク勤務中に米国人の知り合いの家を訪ねると大体どこでも地下室が有効に利用されており、特に私が出演したラジオ局のオーナー宅ではご本人の趣味の地下室に東京神田の交通博物館に匹敵する大きさの大鉄道模型がセットされていました。
もちろん地下利用はこういった身近な例だけでなく、大深度地下空間といった無限の広がりを持つフロンティアの開発を含む壮大なプロジェクトであります。そういった意味で地下開発利用研究センターが革新的な技術開発や地下利用懇談会でのご議論など幅広い視点で地下開発に取り組んでおられることは極めて意義深いことであり、当省としても今後とも微力ながらセンター事業のために尽力していく所存であります。簡単ではございますが、最後に会員の皆様からの一層のご支援をお願い申し上げ、私のご挨拶とさせて頂きます。
■委員会報告■
○センター運営会議
日時: |
6月9日(木)10:00〜12:00 |
議題: |
@平成5年度事業報告について |
|
A平成5年度決算見込みについて |
|
B平成6年度事業について |
|
Cその他(成果発表会/協会事務所移転/他) |
通商産業省工業技術院研究開発官・漆原英二氏、通商産業省環境立地局産業施設課課長補佐・堀尾容康氏を来賓にお迎えして開催され、漆原開発官および堀尾課長補佐よりご挨拶を頂いた。
藤原委員長が選任された後、平成5年度事業報告および決算見込みについて事務局より説明があり、審議、了承された。
また、平成6年度の事業内容として、
地下利用推進部会活動状況
分科会/実証研究/プロジェクト計画策定事業の状況
ガイドブック申込み状況
地下利用懇談会報告書スケルトン案
平成7年度テーマ提案依頼
大深度地下空間開発技術の研究開発
について事務局より報告、了承された。
さらに、成果発表会、協会事務所の移転計画およびアーバンクリエーション’95展への参加について事務局より報告、了承された。
通商産業省工業技術院研究開発官・漆原英二氏、研究開発専門職・横田英樹氏、通商産業省環境立地局産業施設課課長補佐・堀尾容康氏、NEDO産業技術研究開発部部長・佐々木修一氏、主査・小池章久氏を来賓にお迎えして開催され、漆原開発官より本研究開発はこれから実証実験が始まるので、全体の纏まりと、安全に注意して着実に進めるようとのご挨拶を頂いた。
新委員長には高松現委員長の留任が委員多数の希望により決定された。議事は議題に則って事務局より説明後、各案件とも了承された。
平成6年度運営会議委員名簿
(H6/6/9)(敬称略・順不同)
氏名 |
会社名 |
役職名 |
委員長 |
藤 原 俊 朗 |
新日本製鐵 常務取締役 |
委 員 |
武 井 俊 文 |
石川島播磨重工業 専務取締役 |
同 |
山 鹿 素 雄 |
NKK 専務取締役 |
同 |
谷 島 昶 |
渇`原製作所 専務取締役 |
同 |
石 丸 公 生 |
大阪ガス梶@常務取締役 |
同 |
伊 丹 孝 |
椛蝸ム組 常務取締役 |
同 |
菅 政 昭 |
鹿島建設梶@常務取締役 |
同 |
中 村 昭 和 |
川崎重工業梶@取締役副社長 |
同 |
渡 部 威 |
関西電力梶@常務取締役 |
同 |
三 野 榮三郎 |
潟Nボタ 専務取締役 |
同 |
宮 坂 幸 人 |
褐F谷組 取締役 |
同 |
佐 伯 弘 文 |
叶_戸製鋼所 取締役 |
同 |
高 松 武 彦 |
鰹ャ松製作所 常勤監査役 |
同 |
内 田 武 二 |
清水建設梶@専務取締役 |
同 |
増 田 実 |
昭和シェル石油梶@取締役 |
同 |
佐々木 惇 |
住友海上火災保険梶@取締役副社長 |
同 |
栗 原 務 |
住友重機械工業梶@ 専務取締役 |
同 |
油 本 暢 勇 |
住友電気工業梶@常務取締役 |
同 |
三 嶋 希 之 |
大成建設梶@ 専務取締役 |
同 |
小早川 洋太郎 |
樺|中工務店 常務取締役 |
同 |
内 田 敏 久 |
中部電力梶@ 代表取締役副社長 |
同 |
尾 崎 喜代次 |
千代田化工建設梶@常務取締役 |
同 |
森 本 時 夫 |
電源開発梶@常務取締役 |
同 |
青 木 壯太郎 |
東京海上火災保険梶@代表取締役専務 |
同 |
大 澤 隆太郎 |
東京ガス梶@取締役 |
同 |
石 井 清 |
東京電力梶@常務取締役 |
同 |
金 納 文 治 |
東洋エンジニアリング梶@ 専務取締役 |
同 |
大 澤 宏次郎 |
戸田建設梶@代表取締役副社長 |
同 |
小 岩 克 介 |
叶V潟鐵工所 取締役 |
同 |
高 橋 重 光 |
日揮梶@ 専務取締役 |
同 |
坂 本 卓 |
日鉱金属梶@ 代表取締役副社長 |
同 |
阪 西 信太郎 |
滑ヤ組 取締役 |
同 |
浜 田 邦 雄 |
鞄立製作所 常務取締役 |
同 |
永 井 将 |
日立造船梶@ 常務取締役 |
同 |
国 保 元 ト |
富士電機梶@ 取締役副社長 |
同 |
有 馬 賢 次 |
三井海上火災保険梶@常務取締役 |
同 |
久 保 英 司 |
三井鉱山エンジニアリング梶@代表取締役社長 |
同 |
田 淵 一 郎 |
三井造船梶@ 取締役 |
同 |
宮 本 照 武 |
三菱地所梶@ 社長室企画部長 |
同 |
秋 田 宏 |
三菱重工業梶@常務取締役 |
同 |
石 井 敏 彦 |
安田火災海上保険梶@取締役 |
○大深度地下空間開発委員会
日時: |
6月2日(木)10:00〜12:00 |
議題: |
@平成6年度新委員長の選出 |
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A平成6年度実施計画について |
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B平成6年度委託費の報告 |
|
C平成5年度地下センター事業報告および決算見込について |
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Dその他
ENAA事務所の転居計画報告 |
○研究企画委員会
日時: |
6月7日(火)10:00〜12:00 |
議題: |
@平成5年度事業報告について |
|
A平成5年度決算見込みについて |
|
B平成6年度事業について |
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Cその他(成果発表会/協会事務所移転/他) |
通商産業省環境立地局産業施設課課長補佐・堀尾容康氏、工業技術院研究開発専門職・横田英樹氏、機械情報産業局産業機械課係長・栗田雅弘氏を来賓にお迎えして開催され、堀尾課長補佐よりご挨拶を頂いた。
新委員長として、伊丹委員長が紹介された後、平成5年度事業報告および決算見込みについて事務局より説明があり、審議、了承された。
また、平成6年度の事業内容として、
地下利用推進部会活動状況
分科会/実証研究/プロジェクト計画策定事業の状況
ガイドブック申込み状況
地下利用懇談会報告書スケルトン案
平成7年度テーマ提案依頼
について事務局より報告、了承された。
さらに、成果発表会、協会事務所の移転計画およびアーバンクリエーション’95展への参加について事務局より報告、了承された。
平成6年度研究企画委員会委員名簿
(H6/6/7)(敬称略)
委員長 |
伊丹 孝 |
椛蝸ム組 常務取締役 エンジニアリング本部長 |
委 員 |
西村 祥一 |
NKK エンジニアリング技術総括部長 |
委 員 |
保国 光敏 |
鹿島建設梶@土木技術本部 地下開発室 室長 |
委 員 |
小野 文信 |
川崎重工業梶@技術総括本部 開発室 GFグループ長 |
委 員 |
平沢 秀男 |
褐F谷組 エンジニアリング本部 副本部長 |
委 員 |
木川 冨男 |
潟Nボタ 素形材事業本部長補佐 |
委 員 |
外山 浩介 |
KOMATSU 研究本部 技術統括部長 |
委 員 |
平田 泰生 |
昭和シェル石油梶@経営企画部 部長 |
委 員 |
福田 弘明 |
新日本製鐵梶@建材開発技術部長 |
委 員 |
辻 康次郎 |
住友電気工業梶@電力システム技術研究所長 |
委 員 |
駒野 健二 |
潟_イヤコンサルタント 常務取締役 東京事業本部長 |
委 員 |
大津賀久夫 |
東京ガス梶@マーケティング企画部 営業技術グループマネージャー |
委 員 |
宮本 幸始 |
東京電力梶@建設部 副部長 |
委 員 |
加畑 長昭 |
日揮梶@原子力・環境・エネルギー 事業本部副本部長 |
委 員 |
宇野 智 |
日鉱金属梶@資源開発部長 |
委 員 |
建部 清一 |
ハザマ 土木統括本部 営業第一部長 |
委 員 |
富安富士男 |
鞄立製作所 システム事業部 副技師長 |
委 員 |
関口 一夫 |
富士電機梶@公共システム事業部 社会システム技術部長 |
委 員 |
神吉 博隆 |
三菱地所梶@社長室 企画部 副長 |
委 員 |
石塚 敬一 |
三菱重工業梶@汎用機事業本部 汎用機業務部 部長 |
○技術専門委員会
日時: |
5月25日(月)10:00〜11:30 |
議題: |
@平成6年度実施計画について |
|
A平成6年度委託費の報告 |
|
B平成5年度地下センター事業報告および決算見込について |
|
Cその他 |
通商産業省工業技術院専門職・横田英樹氏 技官・歌川 学氏、NEDO産業技術研究開発部主査・小池章久氏を来賓にお迎えして開催され、横田専門職より本研究開発は平成8年度まで延長され最終段階にさしかかり、取りまとめという難しい時期にきているので、関係各位協力して仕上げて欲しいとのご挨拶を戴いた。議事は、各案件議題に則って事務局より説明後、審議、了承された。
■平成7年度研究テーマの募集について■
ただいま平成7年度の研究テーマを募集中です。詳しい資料は賛助会員窓口担当へ送付済みでありますので、この機会にぜひご提案をお願いします。
@募集区分
・分科会テーマ/実証研究テーマ/プロジェクト計画策定事業(旧プロジェクト推進事業)
A応募期限
平成6年8月25日(木)までにご応募下さい。
B問い合わせ
当協会 技術開発第1部(пF03−3502−3671)
■ここにも地下利用施設■
── ワンデーストリート(新宿南口)──
ワンデーストリートは、新宿駅南口から甲州街道沿いに都庁方面へ抜ける幅約8m、長さ400m程度の地下通路ですが、壁面の片側は淡い色彩のタイルとなっており、進行につれて色調が少しづつ変化する配置となっています。もう一方は黒いガラスとなっており、鏡のようになり、奥行きを感じさせます。天井は波模様の段差を付けた間接照明となっており、圧迫感が少なく、落ち着いた雰囲気となっています。また、都庁の近くには壁面を活用した「新宿プロムナードギャラリー」もあり、絵画10数点が常時展示されています。
ワンデーストリートの途中から京王プラザホテルへ分かれる通路は、シーズンロードという名称で、木や鳥の模様のあるタイル壁に天井部は緑色やブルーの間接照明となっており、明るい雰囲気となっています。
■第160回サロン・ド・エナご案内■
テーマ: |
「平成6年版通商白書について
── 企業が国境を越えて動く時代、日本はどのように生きるか ──」 |
講 師: |
谷 みどり 殿(通商産業省通商政策局通商情報広報室室長) |
日 時: |
平成6年7月20日(水)17:30〜20:00 |
会 費: |
3,000円(非会員5,000円)(当日受付にて申し受けます。) |
場 所: |
霞が関ビル33階東海大学交友会館 |
申込み: |
事務局までп^FAXで。 |
|
пF03−3502−3671 FAX:03−3502−3265 |
|
(担当:中村) |
<編集後記>
第44号(1993.4月号)から本紙を担当させて頂き、大変勉強になりました。
次号からは新メンバーの担当となり一層の内容充実にご期待下さい。(HM)
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