第59号/1994.7

■上床理事長退任、玉置新理事長就任

■成果発表会報告

■理事長退任のご挨拶

■理事長就任のご挨拶

■第32回定例理事会の開催


■上床理事長退任、玉置新理事長就任■

平成6年7月1日をもって、上床珍彦氏(東洋エンジニアリング椛纒\取締役会長)が退任され、新しく玉置正和氏(千代田化工建設椛纒\取締役会長)が理事長として就任されました。上床理事長には2年間にわたりご活躍いただき、当地下センターにもご尽力いただきました。玉置新理事長には、当地下センターの今後の充実と発展に力添えいただくこととなります。(本号2,3ページに挨拶を掲載)



■成果発表会報告■

当センターでは、恒例の研究成果発表会を7月8日(金)に発明会館で開催しました。
当日は、山口専務理事の挨拶に引き続き石油開発環境安全センターの1件の発表の後、当センターの平成5年度の研究成果と「地下空間利用の動向と地下利用懇談会について」が発表され、各セッションとも多数の参加を得、当センターの活動に対する高い関心が示されました。
発表テーマと発表者は以下の通りです。

「ガスパイプラインの耐震設計技術基準」 …岩田 隆 氏(東京ガス梶j
「LPG地下備蓄小規模技術実験」        …城崎 堅 氏(千代田化工建設梶j
「地下空間利用の動向と地下利用懇談会について」 …宮川 彰彦氏(地下開発利用研究センター)
*「LNG岩盤貯蔵システムに関する調査研究」   …大川 孝 氏(大成建設梶j
*「リニアモータによる垂直輸送システム実証研究」 …関口 一夫氏(富士電気梶j

「大深度地下空間開発技術」

1)大深度地下空間開発技術の実証機械の開発について 恵木 一昭氏(地下開発利用研究センター)
2)モデル実験ドームの実証試験計画について  大川 孝 氏(大成建設梶j
3)大深度地下空間防災システムの実証試験について  加畑 長昭氏(日揮梶j

(上記*印の報告書は実費で追加頒布しますので当センター事務局(担当:中村)までお申込下さい。)



■理事長退任のご挨拶■

上床珍彦

平成4年7月第5代理事長の山田伸雄氏のあとを受けて当協会理事長に就任いたしましたが、このほど退任させて戴きました。
2年の理事長在任期間中は、通商産業省のご指導のもと、会員の皆様方をはじめ関係の方々から絶大なるご支援とご協力を戴きまして厚く御礼申し上げます。

お陰さまでこの間、地下開発利用研究センターでは新エネルギー・産業技術総合開発機構からの受託による通商産業省大型プロジェクト「大深度地下空間開発技術」の推進をはじめ、多年にわたる各分野の地下利用構想と各基盤技術の研究、それらを集大成した地下開発利用マスタープランの発表、また各分科会活動による地下空間利用施設の研究やプロジェクト発掘の調査研究、各種受託事業の推進等、地下開発利用研究センターの諸活動も年々幅広くなるとともに成果も着実にあげてきたのではないかと存じます。
このように当協会の事業が充実・発展し、理事長の任務を大過なく無事努めさせて戴きましたのも、ひとえに通商産業省のご指導や会員の皆様方、関係諸機関、ならびに当協会の委員会および事務局の皆様方の熱意とご努力の賜と改めて御礼申し上げる次第でございます。

いま、わが国は21世紀に向けて多くの問題に直面しており、地球規模での環境保全問題をはじめとして、国際貢献・国際協力の拡大、高齢化への対応、新社会資本の整備等々、エンジニアリング産業が取り組むべき課題も多く、当協会の役割もますます重要性を増してきております。

今後は、玉置正和理事長のもとでエンジニアリング振興協会の事業がより一層充実し発展しますよう、新理事長に会員の皆様方の格別のご支援を賜りますようお願い申し上げ、御礼のご挨拶とさせて戴きます。



■理事長就任のご挨拶■

理事長 玉置正和

この度、当協会の第7代の理事長に就任する事となりました。微力ではありますが、協会および地下開発利用研究センターの発展のため全力を尽くす所存でございます。

当協会も設立16年を迎え、会員数も216社となり、社会開発、国際協力、環境等の分野で活発な活動を展開しています。また、地下開発利用研究センターは、1989年の発足以来、順調に発展を遂げてまいり、現在では会員数も119社を数え、地下空間の研究開発、実証試験・研究、技術指導、国際交流等の面で積極的な取り組みを見せている事は、誠にご同慶にたえません。これもひとえに、協会やセンターの創設以来一貫してご支援とご協力を賜りました通商産業省をはじめとする関係諸団体、協会関係者、会員各位の絶大なるご努力の賜と、改めて厚く御礼を申し上げます。
地下空間の利用と言う面では、去る5月に開通したユーロトンネルが話題となりました。このトンネルはドーバー海峡の海底下50m前後の地下空間を掘削したものですが、その開通は改めて、地下空間が人類のニューフロンティアである事を印象づけました。また、この事業に当センターの会員会社の掘削機とエンジニアリング技術が活躍したことも記憶に新しい所です。
地下開発利用研究センターでは、こうした会員会社の技術を結集して、大深度地下空間を利用したモデル実験ドームの構築、リニア・モーターによる垂直輸送システムの実証研究その他の研究開発を推進しています。これらは、ニューフロンティア地下空間への、わが国の挑戦であり、関係者の協力の下に英知と努力を結集して推進する必要があると考えられます。

最後に私は、当協会ならびに地下開発利用研究センターの発展に貢献すべく全力を尽くす所存でございますので、通商産業省をはじめとする関係諸機関のご指導ならびに協会関係者、会員各位のご協力を心からお願い申し上げる次第です。



■第32回定例理事会■

6月16日(木)、午後3時30分から当協会会議室において、通商産業省環境立地局産業施設課長の相澤徹氏、同省環境立地局鉱山課長の大関真一氏、同省機械情報産業局産業機械課課長補佐の尾崎孝良氏を来賓にお迎えして開催されました。
議題は次のとおりで、いずれも原案のとおり承認されました。

第1号議案  平成5年度事業報告及び決算報告の承認について
第2号議案  平成6年度日本自転車振興会から補助金を受け入れて補助事業を実施することについて
第3号議案  役員の選任について

 

@ 理事長の交替に付いて
 

  新理事長には、平成2年の4月以来当協会理事として、協会事業に深く関与していただいている玉置正和氏(千代田化工建設椛纒\取締役会長)にお願いすることで承認されました。就任日は7月1日です。 なお、前理事長の上床珍彦氏には、従来と変わらぬご指導、ご鞭撻をいただくため、前例に則り顧問に就任していただくことで承認されました。

A  理事の交替について(7月1日付)
 

次の方々の交替がありました(敬称略)
新任 阿南 惟政(新日本製鐵椛纒\取締役副社長)
新任 園田 保男(東洋エンジニアリング椛纒\取締役社長)
辞任 中野 龍二
新任 君嶋 英彦(川崎製鐵叶齧ア取締役)
辞任 上床 珍彦
辞任 平井 信恒
新任 山本 兵藏(大成建設椛纒\取締役社長)
辞任 里見 泰男


第4号議案 事務所の移転及びこれに伴う寄附行為の変更について



■新任メンバー紹介■

小林 久恭(技術開発第1部主任研究員)

「これまでは、技術研究所に所属し生産技術に関する研究に携わってまいりました。
また、ジャケット等の海洋構造物製作のプロジェクトにも参画し製作プロセスと品質管理等を担当しておりました。これまでの経験を少しでも生かし、有意義な仕事が早く出来るように努力したいと思っております。ご協力を宜しくお願いいたします。」
(平成6年7月1日NKKから当協会へ)

■退任メンバー紹介■

三原 浩(前技術開発第1部主任研究員)

「2年3ヶ月という期間ではありましたが、社内では一寸味わえないような経験をさせてもらい、良い思い出が出来たということが素直な感想です。この間、いろいろな方々のご指導・ご協力によりなんとか任期満了となることが出来ましたことに改めてお礼申し上げます。
今後とも宜しくお願い致します。」

復帰先:エヌケーケープラント建設
技術開発部 次長
〒230 横浜市鶴見区弁天町3番地
п^FAX:(045)505−8958/(045)506−4828