第1回SP-T1 スマート工場 構想企画人材 育成セミナー
※オンライン形式によるセミナー

セミナーのねらい

従来、プロジェクトマネジメントというと、社会インフラの新築に適用されるものという印象をお持ちの方も少なくないようですが、近年国内の製造業で急務となっているオペレーション(操業)の改革、デジタル化を実現する際にも、プロジェクトマネジメント(PM)が適用できます。

本セミナーは、工場スマート化プロジェクトの企画を立案し、構想段階をリードできる成果志向のPM人材の育成を目的としています。製造業が直面する「人手不足」「トレーサビリティ」等の課題に応えるため、工場のデジタル化に任じられた若手リーダクラスを対象とした、新PMセミナーです。

具体的には、製造業(特に加工組立を中心としたディスクリート系)における工場の機能的な全体像を理解して、自社にとっての「スマート工場」へのロードマップを作成できるようになっていただくことを狙いとします。製造業ではしばしば部門間の壁が高く、中堅管理職層でも自社工場の業務機能の全体像が見えていないことが多いようです。しかし、スマート工場実現プロジェクトの構想立案では、工場の全体像を把握した上で、適切なデジタル化の課題を設定することが重要です。本セミナーはその入門コースとして、受講者の理解を助けることを目的としています。

セミナーの特徴および運営

本セミナーは、製造マネジメントシステムの研究と実践、製造オペレーションの実務に豊富な経験を持つ3名の講師によるオムニバス式セミナーです。
各セッションの内容の多くは、オペレーションマネジメントの知識や手法を基にしていますが、最近改訂されたプロジェクトマネジメント知識体系(PMBOK 7th)では、オペレーションマネジメントの観点が多く取り入れられるようになっています。

本セミナーでは下記のセッションから構成されます。

セッション1 「スマートファクトリー実現のための必要な知識を学ぶ」
スマート(賢い)ファクトリーが目指すものと、現状とのギャップを理解した上で、医師の仕事とのアナロジーを用いながら、その解決へのアプローチについて整理します。自社の生産環境(工程モデル・生産モデル・ビジネスモデル)を踏まえて、阻害要因を推定し、課題とのギャップを見える化・計量化する方法を学びます。

セッション2 「システムとしての工場~その機能とデータの流れ」
最初にデータと情報の区別を理解した上で、製造業におけるデータの流れとITシステムの位置付けを理解していきます。具体的には、生産計画→実績系のサプライチェーンのサイクルと、設計とBOMデータを中心としたエンジニアリングチェーンとが2軸となります。その上で、製造マネジメントをデジタル化するMESと、その将来像である「中央管制システム」を解説し、導入プロジェクトのためのロードマップ作りのプロセスを説明します。

セッション3 「スマートファクトリー ユースケース・プロジェクト事例紹介」
先ずスマート工場で実現したいコンセプトを規定するところから出発し、サプライチェーンのKPI見える化をリアルタイムに行う取り組みと、その実現にむけたハードルについて紹介します。さらに、エンジニアリングチェーン強化のために、BOM/BOPを活用し工程変更のトレーサビリティを把握するプロジェクト事例などを解説します。

セッション4 自社の課題整理と質疑応答
受講者はセッション1~3で学んだことを通じ、自社の課題並びに課題に対して今後どう取り組みたいと考えているのかをワークシート上に整理し、全体を通し気づいたこと・疑問点などをディスカッションします。
なお、今回はオンライン会議システム(Zoom)を使っての双方向オンライン形式で行います。

参加対象特にこの様な方々に参加をお勧めします

*製造業の中堅クラス
(主に工場勤務の管理・技術部門における係長から若手部長)
*工場のエンジニアリング・建設業務に携わる技術者

【講師】

渡辺 薫(ゴールシステムコンサルティング株式会社 チーフカスタマーサクセスオフィサー)

(経 歴)
京セラ、日本電産、DXCテクノロジー、日立製作所等を経て現職。ITシステム開発/DXプロジェクトの構想検討および要求開発のプロフェッショナルとして金融・製造業の幅広いプロジェクトを支援。近年はコンサルタントおよびエンジニアの人材開発にも注力しており、年に30回以上のセミナー&ワークショップでDX領域のプログラムを提供している。TOC(制約理論)の専門家でもある。

 

佐藤 知一(日揮ホールディングス株式会社 グループ経営企画部 チーフエンジニア)

(経 歴)
1982年 日揮株式会社入社
 現在 日揮ホールディングス株式会社 チーフエンジニア(ビジネス・アナリスト)
 博士(工学)、中小企業診断士、PMP、情報処理技術者(プロジェクトマネージャ)

 

岡野 美樹(日本電気株式会社 スマートインダストリー本部 シニアマネジャー)

(経 歴)
1993年NEC入社。現在は、製造業マーケットのプロモーションに従事。
2012年より「NEC ものづくり共創プログラム」を担当。
(会員数:1,059社 5,115名<2021年12月末時点>)

【実施要領】
開催日時 2022年3月14日(月) 9:30~17:15
開催方法 オンライン会議システム(Zoom)を使用する双方向オンライン形式
※今回のセミナーはZoomを使用したオンライン形式のため、貴社の受講環境をご確認の上、お申込ください。
受講上の留意点
定員 50名(先着順に受付け、定員になり次第締切ります。)
受講料(消費税込) 一般価格:15,000円(消費税込)  会員価格:10,000円 (消費税込)

申込受付後請求書を郵送しますので、原則セミナー開催前にお振込みください。
お振り込みいただいた受講料はご返金できませんので、申し込まれた方が出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。
申込期間 2022年1月25日(火)~3月7日(月)
お問い合わせ先 一般財団法人エンジニアリング協会 産学人材開発部
TEL:03-6441-2910 FAX:03-6441-2942 Eメール:seminar-spt1@enaa.or.jp
担当:東海林、田中、塩田

開催案内:SP-T1 PAMPHLET

お問い合わせはこちら

プログラム

(9:15~)9:30 受講者各自のPC から、ENAA 指定のURL に接続
9:30~10:00
(30分)
【開講】
本セミナーのプロジェクトマネジメント観点
10:00~12:00
(120分)
【セッション1】講師:渡辺 薫
スマートファクトリー実現のための必要な知識を学ぶ
12:00~13:00 (60分) 昼休み
13:00~15:00
(120分)
【セッション2】講師:佐藤 知一
システムとしての工場~その機能とデータの流れ
15:15~16:15
(60分)
【セッション3】講師:岡野 美樹
スマートファクトリー ユースケース・プロジェクト事例紹介
16:15~17:15
(60分)

【セッション4】全講師
自社の課題整理と質疑応答

PMP®資格保持者が必要とする継続教育の認定単位「PDU」の対象セミナーです。
コース修了後、PDU申請に必要となるPDU証明書、PMP®受験用の受講証明書を発行いたします。
SP-T1コースでは6.5PDUs(Strategy:4.5,Technical:2)取得できます。
PMI® Authorized Training Partner (ATP)シールは、Project Management Instituteの登録商標です。
"PMI"、"PMP"は、米国Project Management Institute, Inc. (PMI)の登録商標です。

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