外郭にスパイラルトンネルがあるドーム状空間に関する調査研究(要旨)
(平成13年度〜14年度)
外郭にスパイラルトンネルがあるドーム状空間地下空間施設について、「大深度地下空間開発技術研究(大プロ平成元年度〜8年度)」
の研究成果を基に以下の調査研究を行った。
@ 高度な管理を要する産業施設に関する調査
実態調査をもとにした、産業施設の内容、立地動向、維持管理の方法
A 新しいドーム型空間の構造、構築に関する検討
高度な管理を要する産業施設を導入するための地下空間の構造、構築方法
B 新しいドーム型空間のモニタリングに関する検討
モニタリング項目や方法
C 新しいドーム型空間における地下水環境評価に関する検討
地下水環境に対する影響、維持管理方法などの対応手法
地下のドーム周辺にスパイラルトンネルを配置し、スパイラルトンネルを有効利用することにより、従来のジオドームにはない新ドームのコンセプトを明らかにすることができた。
すなわち、スパイラルトンネルを地質調査・ドーム補強・モニタリング・対策工の基地とすることにより、ドームの空間安定性ならびに危険物の安全性を長期間にわたり保障し、地下水環境を保全し、安全と安心を提供することが可能であることがわかった。
委員長:小出 治(東京大学教授)ほか11名 |