各サブタスクの平成8年度の成果概要


8.サブタスク8 水素燃焼タービンの開発

8.1 水素燃焼タービン最適システムの評価

8.1.1 研究開発目標

 平成8年度は、各再委託先毎に絞り込みを行ったサイクルに基づく500MW級水素燃焼タービン発電プラントについて、経済性検討などを行い概念設計を完了する。また、この概念設計結果に基づき、最適システム評価部会にて最適システムの評価を行う。

8.1.2 平成8年度の研究開発成果

(1) 発電プラントの概念設計(図8−1−1および表8−1−1参照)

  1. 発電効率の検討により、トッピング再生サイクルと新ランキンサイクルの発電効率(発電端、HHV基準)は、それぞれ61.8%、61.7%となり、目標である60%を達成する見通しが得られた。
  2. 経済性の検討により、各サイクルとも現状コンバインドサイクル発電プラント並みの建設コストが実現可能なことが分かった。
  3. 実現性の検討により、開発課題、開発ステップ、開発費用に関する知見を得た。
  4. 信頼性の検討により、各サイクルとも現状コンバインドサイクル発電プラント並みの運転信頼性が得られることが分かった。
  5. プラントレイアウトの検討により、各サイクルとも現状コンバインドサイクル発電プラントよりも省スペースであることが分かった。
  6. 環境性の検討により、各サイクルとも非常にクリーンな発電システムであることを確認した。
(2) 最適システムの評価(表8−1−1参照)
 最適システム評価部会にて決定した評価方法により、各社提案システムの評価を実施した結果、総合得点は高い順にトッピング再生サイクル、新ランキンサイクル、再熱再生ランキンサイクルとなった。



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