線状施設回避型の地下水保全・浄化システムに関する調査研究報告書
線状施設回避型の地下水保全・浄化システムに関する調査研究(要旨)
(平成10年度〜平成11年度)
地下鉄などの線状に拡がる地下構造物を建設する場合、地下水の流動が阻害されることがあり、それに伴って地下水位変動、地盤環境の変化、水質汚染、周辺植生の生育障害などの諸問題が発生する。本研究は、そのような線状施設建設に伴う環境影響項目のうち、地下水位、水質、植生に着目して、地下水保全・浄化システムの提案を行い、その導入による環境への影響について、ケーススタディを通じ総合的に評価した。
さらに、中水道としての利用をはじめ、線状施設の付加価値的利用方法も示している。
本システムは基本的に、取水・涵養施設、迂回通水施設、浄化施設、植生維持・保全施設から構成されており、ドレーン材としてのリサイクル材料の利用など、各施設について具体的な対策工をまとめ、目詰まり防止策などの長期的な維持管理方法についても調査研究した。
委員長:西垣 誠(岡山大学教授)ほか21名
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