廃棄物の地下保管及び再資源化に関する調査研究
新廃棄物の地下保管及び再資源化に関する調査研究(要旨)
(平成10年度〜平成11年度)
近年の最終処分場不足への対応、環境問題対応としての資源リサイクルの観点から、現在リサイクルされずに処分場に持ち込まれている廃棄物の一部について、その将来のリサイクル可能性を念頭においた地下保管の可能性について、平成10年度から調査研究を開始した。
廃棄物の保管という概念は新しい概念であり、そのため現行法規には直接該当する規定がない。
廃棄物の地下保管システムの検討結果より、電池及びプリント基板等については条件が整えば地下保管・将来の再資源化が有望であることが明らかになった。
廃棄物の保管は再資源化を目的とした新しい概念であるが、保管中に行われる行為は実質的には最終処分とほぼ同じ内容であり、この観点から廃棄物の最終処分場と同等の施設・管理体制が必要である。
再資源化の潜在価値をもつ廃棄物を再資源化システムが確立されるまでの間、既存の地下空間等を有効利用して「有価物」と見なして「保管」しておくことは、現在の処分場の逼迫や資源のリサイクルの面から有効な手段である。経済性評価も併せて行った。
分科会長:花嶋 正孝(福岡大学教授)ほか16名
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