未利用地下空間の合理的閉鎖・付加価値利用システムに関する調査研究報告書
未利用地下空間の合理的閉鎖・付加価値利用システムに関する調査研究報告書(要旨)
(平成11年度〜)
さまざまな地下空間の情報収集と整理を行うことで未利用地下空間の現状を認識し、次に地下空間の特性とその特性を活用できる再利用方法のあり方について検討し、さらに地下空間の長期安定性について力学的見地および環境的見地から言及するものであります。
鉱山・炭坑における廃坑、老朽化下水道などの未利用となった地下空間が、今後増加する傾向にあり、リニューアルなどの計画の目処が立たないものも多くある。そういった地下空間は、防災上(陥没などによる事故、人間侵入など)あるいは環境保全(廃棄物などの不法投棄による地下水汚染など)の観点からも速やかに閉鎖するかまたは別の用途としての再利用法を検討する必要があると考えられる。
こういった状況にあって、技術的には閉鎖の手段はあるものの、経済性、付加価値、安全性、再利用可能性を考慮した地下空間の利用方法は確立されていない。
本研究では、未利用地下空間における閉鎖方法や再利用方法について検討することを目的とし、未利用地下空間の現状、再利用方法、閉鎖・充填材料、閉鎖方法、再掘削方法などについて調査研究を行い、未利用の地下空間の閉鎖も含めた付加価値利用システムを確立するための足掛かりとする。
平成11年度は▼未利用地下空間の現状調査 ▼地下空間の再利用方法の調査 ▼(地下空間の再利用)(完全閉鎖)(再利用可能型閉鎖)(力学的安定性や周辺環境評価)の一部の調査・検討 について実施した。 |