■調査研究報告書


◇2000-P2

天然ガス固体化地下貯蔵システムに関する調査研究(要旨)
(平成12年度〜平成13年度)

  天然ガスの搬送、貯蔵の新しい形態として、包接水和物がその経済性、安全性から現在大いに注目を集めている。天然ガスの包接水和物は、ガスの分子を水分子からなる籠状構造に内包させた結晶であり、LNGやCNGに比較して遥かに緩い熱力学的条件で製造することが可能である。 また、そのガス貯蔵密度はLNGの約1/3に達するをと見込まれている。
 本研究は、天然ガスをこのような包接水和物の状態で地下に貯蔵する方式、すなわち天然ガス固体化地下貯蔵システムについて、その技術的成立性、事業性を総合的に評価するものである。
 今年度は、システム構築に当たっての基本技術を抽出するため、
@天然ガスの包接水和物の基本物性に関する調査
A天然ガス包接水和物の製造、搬送、貯蔵技術およびそれらに関連する既往技術の調査
Bシステムの基本概念の構築と課題、キーテクノロジーの抽出
などの調査研究を実施した。


委員長:森 康彦(慶応義塾大学教授)ほか17名



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