未利用地下空間の合理的閉鎖・付加価値利用システムに関する調査研究報告書(要旨)
(平成11年度〜12年度)
鉱山の廃坑、廃線となった鉄道・道路トンネル、採石場跡地など利用されなくなった、いわゆる"未利用地下空間"が国内に数多く存在するが、これらの合理的閉鎖または再利用について全国的に実施した実態調査結果をもとにケーススタディを行うと共に、再利用可能性を概略評価するシステムを提案した。
合理的閉鎖については、都市部近郊の採石場跡地を建設副産物で充填・閉塞するための工法の提案と課題の抽出を、また再利用については、鉱山の廃坑、採石場跡地、廃線鉄道トンネルを対象に個別に現地調査を行い再利用計画を提案した。
さらに"未利用地下空間"再利用の可能性および適用施設選定に関して整備対象施設の特性、施設整備に対するニーズ、立地環境、建設容易性について定性的な判定を行い、総合的に利用可能性を概略評価するシステムを考案した。
委員長:西 淳二(名古屋大学教授)ほか30名 |