各サブタスクの平成6年度の成果概要


1.サブタスク1 総合評価と開発計画のための調査・研究

 総合評価と開発計画のための調査・研究の第I期研究計画の目標は、第I期研究開発成果の評価およびパイロットプラントを含む第U期計画原案の作成であり、平成6年度の計画は、WE−NETを構成する各要素技術の研究開発現況の把握・整理、WE−NETプロジェクト全体の総合調整、および開発成果の横断的評価と次年度以降の計画を見通した第I期研究開発計画の検討である。
 計画実施のために、各サブタスクの委員会委員長、学識経験者、開発担当者から成る委員会を設置し、WE−NET全体システムおよび構成技術の研究開発を担当する各サブタスクの研究実施計画および研究成果を検討した。また各サブタスクの研究リーダーより成る研究リーダー会議を通じ、研究開発の現況把握を行うとともに、サブタスク間にまたがる諸問題につき調整を行った。
 上記研究実施計画および推進体制のもとに平成6年度の研究を実施した。委員会における検討の結果、各サブタスクの実施計画は第I期全体計画の目標達成のために妥当であることを確認した。各サブタスクの平成6年度の研究成果については、計画に沿って成果が得られていること、特に、WE−NETのシステム・イメージ第一次案がエネルギー・フローとシステム・フローの形でまとめられたことは、各サブタスクの全体システムにおける位置づけが客観的に見え易くなったと評価できる。
 なお、WE−NETの経済評価(水素燃焼タービンによる発電コスト等)については、多様な前提や推定のもとに行われたものなので、継続して検討することとした。  研究リーダー会議においては、主なもので13項目におよぶサブタスク間境界問題を議論し、調整を行った。
 以上の研究開発成果を踏まえて、第I期全体計画の再確認および平成7年度実施計画案を作成した。その結果、第I期全体計画は当初策定計画に基本的変更はなく、平成8年度に第I期成果評価が行えるよう総合評価と開発計画のための調査・研究を継続することについて確認した。



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