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水素エネルギー利用について


セントレア水素ステーション

現在、私たちはエネルギー資源の大部分を石油に代表される化石燃料に頼っています。化石燃料には限りがあるためエネルギー危機に陥る可能性もあり、また化石燃料を大量に使用することで、地球温暖化や酸性雨をはじめとする地球環境問題を引き起こす原因となっています。

このため、化石燃料に代わる次世代のクリーンなエネルギーとして注目されているのが「水素エネルギー」です。水素は、地球上で最も多く存在する元素であり、燃やせば水になるだけで環境負荷が少なく、いろいろな原料から製造することができるため、エネルギーセキュリティの面からも注目されています。

この水素エネルギーの有効な利用方法に燃料電池があり、研究開発が世界的規模で進められています。我が国は世界をリードし、燃料電池自動車・水素インフラを2015年から一般への普及を目指した実証試験が集中的に行われています。

水素エネルギー利用の調査研究報告書

「Technical Achievement Award」受賞

現在実施している事業

地域水素供給インフラ技術・社会実証―技術・社会実証研究

本研究は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と水素供給・利用技術研究組合(HySUT)の共同研究事業で、当協会はHySUTの組合員として参加しています。
2015年の燃料電池自動車(FCV)の一般ユーザー普及開始に向けて、実使用に近い条件でFCV・水素供給インフラに関する技術実証を行うとともに、ユーザー利便性、事業成立性、社会受容性等を検証し、普及開始に向けての課題を解決する事業です。
当協会は、経済産業省の補助金で設置した水素ステーション設備の所有者として、設備の不具合・故障等の情報分析など安全性検証に取り組んでいます。

「地域水素供給インフラ技術・社会実証」の概要はこちら

「水素供給・利用技術研究組合(HySUT)」はこちら

ISO/TC197(水素技術)の国際標準化活動

当協会は、燃料電池自動車用の水素供給ステーションの実証事業など長年にわたる水素利用技術への取り組み実績を基に、ISO/TC197の国内審議団体(日本の窓口)として、日本の企業や大学等から水素インフラ関連の専門家を組織し、2015年の普及に向けて、11の作業部会(WG)において日本の意見をISO規格に反映するよう活動しています。
なお、この事業は、経済産業省―(株)三菱総合研究所からの委託を受けて実施しています。
各年度の実施概要については、当協会の事業報告書をご覧ください。

実績はこちらの各年度事業報告書をご覧ください

IEA/HIA(国際エネルギー機関/水素実施協定)の国際協力活動

水素社会に向けた水素エネルギーの実用化に関する国際研究交流を主目的として、日本の参加機関であるNEDOの委託の下で当協会が事務局として活動しています。IEA/HIAには現在、日本を含めた23の国・国際組織が参加しており、9つの作業部会(Task)(例:水素安全、水素貯蔵材料、大規模水素インフラ等)において研究活動を行っており、当協会は専門家を組織してこれらの国際会議へ派遣し、得られた情報を活動報告会などを通じて発信しています。
なお、この事業は、NEDO―(株)テクノバからの委託を受けて実施しています。
各年度の実施概要については、当協会の事業報告書をご覧ください。

実績はこちらの各年度事業報告書をご覧ください

終了した事業

JHFC水素・燃料電池実証プロジェクト

第1期JHFCプロジェクト

平成14~17年度 経済産業省補助事業((財)日本自動車研究所と共同実施)

第2期JHFCプロジェクト

平成18~20年度 経済産業省補助事業((財)日本自動車研究所と共同実施)
平成21~22年度 NEDO助成事業((財)石油産業活性化センター、(財)日本自動車研究所、(社)日本ガス協会と共同実施)

当協会は、将来の水素供給を担うと期待される石油業界・ガス業界などと協力して、首都圏12か所、中部圏3か所、関西圏2か所にそれぞれ異なる方式の水素ステーションを設置し、自動車業界の協力のもと、公道を走行する燃料電池自動車に水素を供給しました。
そして、これらのステーションを実際の運用に近い条件で運用し、ステーション運用技術の実証と課題の明確化、省エネルギー効果の確認、経済性向上のための課題の明確化、安全等にかかわる規格・基準策定のためのデータ取得、社会からの認知度を高めるための啓発活動、普及促進のための課題の明確化などを行いました。
現在この活動は、前述した水素供給・利用技術研究組合(HySUT)に引き継がれています。

JHFCプロジェクトの詳細はこちら

水素安全利用等基盤技術開発及び水素社会構築共通基盤整備事業(NEDO受託事業)

本事業は、経済産業省/NEDOの「固体高分子形燃料電池/水素エネルギー利用プログラム」、「新エネルギー技術開発プログラム」、「エネルギーイノベーションプログラム」の一環として、水素エネルギー社会実現等に貢献するために実施されたものです。
当協会はこの事業の中で下記のテーマを担当し、各社の協力のもとで、研究開発を実施しました。

  1. 水素安全利用等基盤技術開発―水素に関する共通基盤技術開発―国際標準・国際協力の研究(平成15~19年度)
      1)ISO/TC197国際標準化事業
      2)IEA/HIA国際協力事業
  2. 水素安全利用等基盤技術開発―水素に関する共通基盤技術開発―高容量水素吸蔵合金と貯蔵タンクの研究(平成15~19年度)
  3. 水素安全利用等基盤技術開発―水素インフラに関する研究開発―水電解型水素スタンドの運転技術開発(平成15~16年度)
  4. 水素安全利用等基盤技術開発―国際共同研究-耐高温・高耐久性固体高分子膜に関する研究開発(平成16~17年度)
  5. 水素社会構築共通基盤整備事業-水素インフラに関する安全技術研究(平成18~21年度 (財)石油産業活性化センターとの共同研究)

各年度の実施概要については、当協会の事業報告書をご覧ください。

実績はこちらの各年度事業報告書をご覧ください。

水素利用国際クリーンエネルギーシステム技術(WE-NET)研究開発
(NEDO受託事業、第1期:平成5~10年度、第2期:平成11~14年度)

本研究開発は、地球上に豊富に存在する水力、太陽光、風力等のクリーンな再生可能エネルギーの大規模・有効な利用により、地球環境問題の解決に寄与するとともに、エネルギー需給を緩和するために、これらエネルギーから水素を製造し、必要に応じ転換し、輸送・貯蔵し、発電、輸送用燃料、都市ガス等の広範な分野で利用する国際エネルギーネットワークの導入を可能とする技術の確立を目指し、水素エネルギーシステムの全体概念設計及び中核的要素技術の開発を実施することを目的として実施されたものです。

WE-NETプロジェクトの詳細はこちら