「《第307回 サロンドエナ》」開催のご案内

日時 平成20年5月21日(水)  17:30~20:00
場所 当協会 6階 CDE会議室
会費 3,000円(非会員 5,000円)(当日受付にて申し受けます。)
プログラム ● 講 演(17:30~19:00)
  [テ ー マ] 世界の水を共に考えよう
― その現状とエンジニアリング業界への期待 ―
  [講  師] 尾田 栄章 殿
特定非営利活動法人 日本水フォ-ラム アジア・太平洋水フォ-ラム事務局
国連 水と衛生に関する諮問委員会委員
  [講演趣旨]

世界の人口は66億人を超える。トイレなどを利用できない人が26億人、安全な水を飲めない人が11億人。水に関する病気で死亡する人は年間380万人。これでは人間としての尊厳は保てない。
世界の人口は増加し続け、このままでは水不足や水汚染がより深刻化する。更には気候変動の影響を受け、洪水被害を受ける人は20億人に達するとの予測もある。 
食料の自給率が40%を下回るわが国にとって、世界の水不足は対岸の火事ではない。輸入される食料を生産するために、世界では我々が生活用水として使用する量の5年分の水が使われている。世界の水問題はわが国の食料問題と直結している。決して他人事ではない。
水は地球上にもっとも広く存在する物質とはいえ大部分が海水。淡水はわずかに2.5% しかない。なおかつその2/3 は氷河および万年雪で使い難い水である。容易に利用できる水は全体の0.01% に過ぎない。加えて「持続可能な形で使える水」は流域に降る雨水だけ。水が貴重な資源とされる由縁である。
更には、使える水をきれいな水だけ。逆に云えば水を利用すれば必ず汚染される。量だけでなく質を考えない限り水問題は解決しないのである。
このため、国連は今年を『国際衛生年(International Year of Sanitation)』と定めてトイレ等の問題解決に本腰を入れはじめた。
水問題は人にとって最も基本的な要素であり、かつ極めて多様である。それが厳しい状況にある。
どのような取り組みが展開されているのか。我々は何をなすべきなのか、何が出来るのか。またエンジニアリング業界に期待されることは何か。共に考える機会にするべくご講演いただく。

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