皆様、新年明けましておめでとうございます。
2022年の年頭にあたり、謹んでご挨拶を申し上げます。
年頭に当たり、平素より当協会にお寄せいただいている皆様方の温かいご支援とご協力に、改めて心より感謝申し上げます。
 
2022年は、60年周期で訪れる「壬寅(みずのえとら)」にあたる年です。「壬(みずのえ)」とは、ゆったりカーブを描きながら流れる大河を表し、加えて「決断」の意をもつ「寅」が合わさったものとのことです。2022年は、皆様方においても、コロナに流されることなく安定を取り戻し、各自が決断できる良い年になることを祈念したいと思います。

さて、昨年は、国際的には、ラムダ株、オミクロン株の出現など、収束を見せない新型コロナウイルスの世界的感染、バイデン政権発足後も更に激化する米中対立、G7サミットやCOP26における地球温暖化問題への対策強化の動きなど、世界経済や国際秩序に大きな影響を与える動きが、目白押しでした。
また、国内に目を転じても、菅義偉 前総理による「2050年カーボンニュートラル宣言」に続いての2030年に向けた温室効果ガス削減目標の表明、岸田文雄 総理の誕生と直後の衆議院総選挙など、政治経済に大きな影響を与える出来事が数多く起こりました。
コロナが変えた世界において、産業界においても新たな行動様式、社会変化に即応する戦略が求められています。エンジニアリング業界も、こうした時代の変化の渦中にあります。エンジニアリングの力で多様な英知を組み合わせ、技術を育て、企業・業種を超えた連携等により、この難局の時代から問われる課題へ迅速に対応し、持続可能な未来を切り拓くため、われわれが果敢に先陣を切って挑戦を続けていかなければならない思いを強く抱きます。

当協会の活動について、ご紹介いたします。
昨年は、新型コロナ禍の景気低迷状況にもかかわらず、賛助会員数が11社増加しました。新規会員のお話をお伺いすると、「ホームページを見ると、活動が活発であり、面白そうな団体だと思い、入会を決意した」というご意見や、「リモートワークが普及する中で、なかなか政府の情報が取りにくいことから、中央省庁の幹部の講演が頻繁に行われることに興味を抱いた。中央省庁との懸け橋となってくれることを期待している」というご意見、更には、「賛助会員間の交流に関心がある」といったご意見が聞かれます。今後の協会活動を行うに当たっては、賛助会員企業の皆様方のご意見を最大限に反映できるよう、努力してまいります。
また、エンジニアリング業界を取り巻く内外の情勢が大きく変化する中で、政府のご支援を得ながら、業界の活性化、新たな課題に挑戦していくことも、当協会の重要な役割だと思っております。そのため、次世代型超臨界地熱発電を含む地熱発電の推進、洋上風力発電に必要な人材育成や検査ガイドライン策定、CCUS普及に不可欠な液化CO2の船舶輸送技術の確立などの事業を実施してまいります。
エンジニアリング産業の基盤は、何と言っても人材です。協会として、今後一層、元気の良い学生の獲得や若手社員を中心とした研修の実施を行っていく所存です。

最後になりますが、昨年7月に、理事長を拝命してから半年が経ちました。引き続き、業界団体として精力的に活動をしていく所存です。今年一年が会員企業のますますのご隆盛と皆様のご多幸を祈念申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。

2022年1月
一般財団法人エンジニアリング協会理事長

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