2026.06.15第2話 えんじろう、プラントを知る ~発電プラント編~

今回は、私たちの暮らしを支える発電プラントについて、やさしくご紹介します。
気軽に読んでもらえたらうれしいです♪

【ふくろうリーダーの解説 】

【ワンポイント整理】

これからの時代は人口減の影響もあり、これまで以上にAIやDX化が加速、普及し、それにともなってデータセンターや半導体工場などが増え、電力消費は益々増加していくことが予想されています。

電気を作り出すためには下の比較表のように様々な方法がありますが、必ず元となる資源が必要です。残念ながら日本はすぐに安価で使える資源に乏しい国です。そのため、他国から石炭や天然ガスを輸入して火力発電に当てたり、原子力発電所を全国に設置したりして電源を確保してきました。

近年は地球環境に配慮し、温暖化の元となるCO2の排出が少ない自然由来の再生可能エネルギーの利用が進んできています。ただし、再エネも非再エネもどちらもメリット・デメリットがあり、1つに絞ることはできません。そのため、以下のようにそれぞれの特性を踏まえ、様々な発電方法を組み合わせ、ベストミックスで運用していくことで、24時間365日、日本の電気はみんなの暮らしを支えています。

◯ベースロード電源(止めない電気の土台) :原子力発電、火力発電(石炭)、地熱
◯ミドル電源(需要に合わせて調整する電源):火力発電(天然ガス)、一部の水力発電
◯ピーク電源(非常時のピンチヒッター)  :火力発電(石油)、水力発電(揚水)
◯変動型再エネ(天候に左右される電源)  :太陽光発電、風力発電

【各発電方法の比較表】

 

発電方法 仕組み 特徴 課題

非再生可能エネルギー

火力発電

石炭・石油・天然ガスを燃やして水を沸かし、蒸気でタービンを回して発電

・日本の電力の主力

・発電量を自由に調整できる

・建設コストが比較的低い

CO₂排出が多い

・燃料を輸入に依存

原子力発電

ウランの核分裂で発生した熱で水を沸かし、蒸気でタービンを回して発電

CO₂排出がほぼない

・少量の燃料で大量発電

・長時間安定運転が可能

・事故リスク

・放射性廃棄物の処理

・建設費が非常に高い

再生可能エネルギー

水力発電

高い場所から落ちる水の力でタービンを回して発電

CO₂排出がほぼゼロ

・発電コストが安い

・出力調整が速い

・ダム建設が環境や地形に依存

・日本では新規開発余地が少ない

太陽光発電

太陽光が半導体に当たって電気が発生(光電効果)

※唯一タービンを使わない

・設置が簡単

・小規模でも導入可能

CO₂排出なし

・夜間は発電量ゼロ

・天候に左右される

・大量導入時に系統調整が困難

風力発電

風で風車(風力タービン)を回して発電

CO₂排出なし

・洋上は風が安定し発電量が多い

・洋上は大規模化しやすい

・風任せで出力が不安定

・景観・騒音問題

・洋上は建設コストが高い

地熱発電

地下のマグマの熱で温められた蒸気でタービンを回して発電

・天候に左右されない再生可能エネルギー

CO₂排出が非常に少ない

24時間発電可能

・開発可能な場所が限定的

・温泉との調整問題・掘削コストが高い

廃棄物発電

都市ごみなどを焼却する際に発生する熱で水を沸かし、蒸気でタービンを回して発電

・ごみ処理と発電を同時に実現

・天候に左右されない安定電源

・都市部に立地できる

・再生可能エネルギーとして扱われる場合がある

・発電効率が低い

・設備コストが高い

・環境負荷への懸念

・ごみが減ると発電量が減少

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