1984-プ4 マーシャル諸島共和国社会開発システム整備計画立案に関する調査研究報告書

カテゴリー:海洋開発(KKS) 更新日:1984.07.16

1.マーシャル諸島の将来展望および開発戦略
マーシャル諸島の今後の発展のためには、活力ある民間部門を育成し住民に雇用機会を与えるとともに、政府の国内財源の増収をはかることが不可欠。今後旺盛な発展が期待される太平洋地域の中央に位するが、太平洋縁辺の先進国市場に遠く、また国内市場も小さいところから、いかにして投資先としての魅力を持たせるかが重要課題。外資を誘致して民間部門の振興をはかるためには政府と住民との英知ある努力が必要である。
経済自立はきわめて困難な課題であり、米国との自由連合は唯一の現実的な選択。米国の援助を政府の財政運営の基本とし、緊縮と効率化により政府部門の過大な膨張を防ぎつつ、民間部門の育成を図ることが重要。それには外国からの資金協力も考慮すべき。開発戦略の重点は食糧自給率の向上と国内資源を活用した雇用効果の大きい産業の育成におかれるべきである。

2.社会開発型システムの予備的提案として、海洋型観光開発、海洋資源研究・訓練センター、外島コミュニティ・センターを挙げた。
<分科会長:北村美都穂(日揮)委員:5名
作業スタッフ:3名 事務局:1名>

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