事業報告Business Report

 本調査は、海洋の石油及び天然ガスの生産を終えた海洋掘採施設の撤去作業が、周辺海域の環境に及ぼす影響について調査、評価を行い、その結果を海洋掘採施設の撤去時における鉱害防止のガイドライン策定に資することを目的としています。そのため、撤去作業を行う予定である福島県磐城沖(水深約150mの海域)に設置されている海洋掘採施設を調査対象として、当該撤去作業が海域の環境に及ぼす影響に関して各種の測定調査・環境影響評価を行い4ヶ年に亘る事業の継続を通じて、鉱害防止のガイドライン策定に反映させることを前提として調査を実施しています。
本年度は、次年度に予定されている撤去作業に先立つ準備調査として、撤去工事による海域環境への影響についての事前評価と撤去工事中の海域環境の現況を把握するための現地調査計画を策定すると共に、撤去後の残留影響の事前予測評価及び現地調査内容についても検討しました。
このうち、撤去工事による海域環境への影響についての事前評価結果から、大気環境への影響として工事船からの排出ガス量などの検討、海産哺乳類などへの工事による影響、特に水中騒音による影響や倒置される時のジャケットによる濁りなどの発生による影響などの実態を把握して検証する望ましいという結果になりました。

撤去前の磐城沖海洋掘採施設
撤去前の磐城沖海洋掘採施設

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