(委託元:新潟県新発田市)

業務概要

2017年2月に発生した旧新潟製油㈱新発田鉱山の休止坑井よりの原油漏洩事故を受け、新潟県新発田市が廃止石油坑井封鎖事業費補助金の交付を受け実施した新発田鉱山のR2号井及びR8号井の2坑の坑井封鎖工事に関し、廃坑工事計画策定、工事業者選定のための手続きに関する技術管理上必要な業務等を遂行し、両坑井の坑井封鎖工事を無事に完了することを目的に以下の技術協力業務を行った。

(1)工事計画策定補助
R2号井及びR8号井の封鎖工事の工事計画策定の補助を行った。補助にあたっては、学識経験者・関係団体(または関係企業)等のヒアリングを実施した。
(2)工事業者選定手続き補助
経済産業省廃止石油坑井封鎖事業費補助金交付要綱に則り、国が定める石油・天然ガス坑井における廃坑措置基準に則った必要な保安措置を満たした坑井封鎖工事の工事業者選定手続きにあたり、以下の内容を実施した。
・工事発注仕様書作成についての補助
・工事業者の提案内容の技術評価
・工事業者に選定された者との工事詳細決定にあたっての技術支援
・監督部との協議にあたっての技術支援
・有識者委員会の設置、運営
(3)工事の技術管理
事前調査工事及び封鎖工事の実施に立会い、新発田市に対し坑井封鎖工事内容の品質管理及び工程管理の助言を実施した。
(4)その他
必要に応じ、または新発田市担当者の求めに応じて、坑井封鎖工事内容の品質管理及び工程管理上の課題について面談の場を設け、工事方針等につき協議した。

主な業務結果

・R8号井については、2019年3月に坑井抑圧、坑内遺留物回収、坑内調査を含む事前調査工事を実施し、その後、有識者委員会を経て、廃坑措置基準に則り、同年10月に封鎖工事を実施した。その後、敷地の復旧工事を実施した。
・R2号井については、R8号井封鎖工事に引き続き、2019年10月に坑井抑圧、坑内遺留物回収、坑内調査を含む事前調査工事し、その後、有識者委員会を経て、廃坑基準に則り、2020年2月~3月及び6月~7月の2回に分け、アニュラス部のガス漏洩を止めるためのアニュラス部セメント補修作業を含む封鎖工事を実施した。その後、敷地の復旧工事を実施した。

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