一般財団法人エンジニアリング協会

　10月26日に菅首相が所信表明演説の中で「2050年までに温室効果ガス実質ゼロ」を宣言しました。この目標の達成には、家庭、業務、運輸、産業、エネルギー転換部門を含むすべての部門で大きな変革が必要です。また、大幅な排出削減が難しいとされる素材産業の生産プロセスだけでなく、人々の製品・サービス利用にも大きな変化が必要です。これらの変革を促進するには、温室効果ガス削減策だけでなく、日本が抱える社会問題を同時に解決していくような取り組みを分野横断的に進めることが求められます。本講演では、ネット・ゼロを達成し得る一つの世界を描写し、現世代の我々が講得る手段を考える機会となることを狙いとしています。