一般財団法人エンジニアリング協会

　本講演会では、スコットランドの洋上風力、水素を中心とした中長期的なエネルギー変遷の取り組み、新しい事業機会をご紹介し、日本企業の現地進出のチャンスをご説明いただきます。
　英国北部に位置するスコットランドは、北海油田などの地下資源だけでなく、風力を中心とした再生可能エネルギーの資源も豊富な地域です。すでに家庭電力消費量のほぼ100%を再生可能エネルギーでまかなっているスコットランドは、2045年までに完全脱炭素社会の実現を法律により定め、風力発電を中心としたクリーンエネルギーの活用を積極的に進めています。
　昨年末にはスコットランド政府による水素戦略が発表され、水素バリューチェーンの構築や既存のエネルギーから水素利用への転換支援などを盛り込んだ10年ごとのビジョンと、将来的に世界でもっとも安価なグリーン水素を国内および世界に供給する明確な指針が示されました。
　本講演では、スコットランドの水素商用化の取り組みと、近々予定されている浮体式中心の洋上風力発電開発リース権オークション「ScotWind Leasing」、急速に高まる低炭素空調設備のニーズなど、様々な観点からスコットランドの再生可能エネルギーの展望についてご説明いただきます。

　経営幹部の皆様を始め、経営企画部門、営業部門、海外部門、技術開発部門の皆様など、幅広い分野の方にお聞きいただければ幸いです。

オックスフォード大学化学科卒。UK Central Electricity Generating Board在職中に表面科学の博士号を取得。 2004年にエジンバラ大学にてMBA取得。2011年からSHFCAの代表を務め、その間に協会参加企業を4倍に拡大し、欧州一活発な業界団体と評される。 Dr.Holmesは、UK Central Electricity Generating Board やBP Chemicalsで 40年以上にわたり幅広く低炭素エネルギー事業に従事し、官民連携事業のScotland’s 2020 Climate Groupや, the Scottish Transport Emissions Partnershipなどにも積極的に参画。政策提言としてNational Transport Strategy for Scotlandや、the BEIS H&FC Sector Development Working Groupへアドバイスを行う、英国水素・燃料電池業界の第一人者。