一般財団法人エンジニアリング協会

セミナーのねらい

海外におけるプラント建設等、海外プロジェクトを遂行する際には様々なトラブルに遭遇しますが、それらの多くには、契約上の措置をきちんと取っておけば未然に防げたものや損害を軽減できたものも少なくありません。工事内容・範囲の不明確さに起因する工事の手直し・工事の追加、発注者都合による工事範囲の追加・変更（Change Order）に伴う納期延長・追加コスト支払い交渉の不調、性能確認試験における原料・ユーティリィティ（電気・ガス・水）の発注者責任による供給の遅れに伴う引渡の遅れ等、枚挙にいとまがありません。その結果、納期の遅れ、工事費用の増加、売上入金の遅れ等が生じ、工事採算が悪化することがあります。
さらに、昨今、海外プロジェクトがこれまで以上に大型化し、関係当事者も増え複雑化しているため、トラブルが未経験なものも含めて発生する可能性がますます増えています。
本セミナーは、これら海外プロジェクトに絡んで起こるトラブルの主要なものにつき、その原因を契約面分析するとともに、当協会が策定し発行した『ENAAモデルフォーム、プロセス･プラント国際標準契約書（※）』の規定や考え方を理解することを通じ、これらを予防し解決する実務的能力を習得することを目的としています。

セミナーの特徴

本セミナーは、トラブルを未然に防止し対処する実務的能力を習得するため、次のように『ENAAモデルフォーム　プロセス･プラント国際標準契約書』の重要事項の解説と事例研究との２つのカテゴリーから構成されています。

(1)解説：海外プロジェクト遂行上のトラブルがよく起こる事柄に関連して、契約上の重要事項※につき、ENAAモデルフォームの規定内容や重要条文を解説します。これにより、トラブルに対処する基本知識を取得することができます。
※契約上の重要事項：契約の発効と納期、不可抗力事象の発生、工事内容と範囲の特定、工事内容の変更、完成と引渡し、性能保証、瑕疵担保など

(2)事例研究：海外ロジェクトの遂行上トラブルがよく起こる事例に関連し、その予防・解決方法につき、グループワークにより、討論し、発表し、講師が講評します。これにより、トラブルに対処する実務能力を取得することができます。
※「ENAAモデルフォーム　プロセス･プラント国際標準契約書（2010年版）」をお持ちの方は、当日お手元にご用意ください。

双方向オンライン形式によるセミナー

本セミナーは、講義・解説、および事例研究のグループワークいずれも、オンライン会議システム（Zoom）を使っての双方向オンライン形式で行います。講義・解説においては、講師からの一方的な説明にならないように、参加者の皆さんから気軽にコメントや質問を行っていただける機会を積極的にもうけることにより、オンライン形式のデメリットの軽減を図ります。また、事例研究のグループワークにおいても、少人数のグループ編成とし、参加者の皆さんが積極的に議論に参加いただけるように行います。
オンラインセミナー受講上の留意点

ご参加戴きたい方々

国際プロジェクト関係業務（プロジェクトマネジメント、基本・詳細設計、機材調達、組立・建設工事、試運転、営業、財務・ファイナンス、法務等）に携わっておられる方々、今後これらの業務に携わる予定の方々、もしくはこれら業務の経験者の方々。

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トラブル解決の達人

開催案内：第15回　SP-A3開催案内

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