「《第310回 サロンドエナ》」開催のご案内

日時 平成20年9月17日(水)  17:30~20:00
場所 当協会 6階 CDE会議室
会費 3,000円(非会員 5,000円)(当日受付にて申し受けます。)
プログラム ● 講 演(17:30~19:00)
  [テ ー マ] 低炭素社会構築への担い手
風力発電エンジニアリングの課題と展望
  [講  師] 鈴木 章弘 殿
株式会社 風力エネルギー研究所 代表取締役社長
工学博士・気象予報士
有限責任中間法人 日本風力発電協会 理事
  [講演趣旨]

先進諸国では、地球温暖化対策として、風力発電や太陽光発電等の再生可能エネルギー利用が積極的に推進されている。特に、風力発電は機器の大型化や信頼性向上の結果としての発電コストの低下と、比較的短期間で建設できるという利点から、従来の火力発電等を補う発電施設として積極的な導入が進められている。
世界での風力発電の導入設備容量は2007年末で累積94.9GWに達し、市場規模は4兆円程度にまで拡大している。世界市場の成長率は20%/年以上を示していることから、2010年には150GW程度(1億5千万kW)に達することが予想されており、近い将来に10兆円を超える市場規模になることも確実視されている。
一方、日本においては、1000kW以上の大型風車の開発による発電コストの低減、長期売電契約の実現、公的補助金等の助成策によって、商業的ウィンドファームの建設が始まり、2007年末での累積導入量が1.5GWを超えたものの、最近になって成長が鈍っていることが指摘されている。その背景について説明すると共に、今後の技術開発や導入支援策などの在り方を解説する。
風力発電産業は、単に風力発電装置を製造する風車メーカだけに留まらず、歯車やベアリング、発電機等の部品製造、ウィンドファームの立地調査、計画設計等のコンサルティング、輸送・建設、O&M、金融・保険などの広範にわたるエンジニアリングを必要とする裾野の広い産業であり、低炭素社会を代表する経済の担い手でもあることを解説する。
また、IEC等における風力発電技術の標準化や、それに関わる基準認証制度について解説すると共に、改正建築基準法が風車設置に与えた影響、今後の法制度の在り方についても述べる。

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