エンジニアリング産業の原点と本質を問う ~ 地球的規模の課題克服に向けて ~

開催日時
2008年11月5日(水)・6日(木)
会  場
日本都市センター会館
主  催
後  援
経済産業省
協  賛
(独)日本貿易振興機構/(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構/日本機械輸出組合/(社)海外建設協会/(社)海外コンサルティング企業協会/(社)化学工学会/(財)機械振興協会/(社)日本機械工業連合会/(社)日本産業機械工業会/(社)日本能率協会/(社)日本プラント協会/(社)日本プラントメンテナンス協会/(NPO)日本プロジェクトマネジメント協会(それぞれ予定)
お申込み
お申込みは終了しました。
参加希望の方は当日(11月5、6日)会場受付にお申し出下さい。
お問合せ
(財)エンジニアリング振興協会シンポジウム事務局 金井/小西/阿部
TEL.03-3502-4441 FAX.03-3502-5500

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プログラム

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11月5日(水) 9:30開場
3F ホ ー ル
11







10:00


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10:15

 

 

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11:35


開会挨拶
  
(財)エンジニアリング振興協会理事長
竹内敬介
( 日揮(株) 代表取締役社長)
エンジニアリングシンポジウム2008 
実行委員長
丸川和久
( 東洋エンジニアリング(株) 代表取締役副社長)

招待講演
  「技術でリードする新日鉄のグローバル経営」
三村 明夫 新日本製鐵(株) 代表取締役会長

21世紀に入り、先進国主導の安定成長からBRICsを中心とする新興国が牽引する成長へと新たなステージに入った世界経済、その成長を自らの利益成長に取り込むために、「グローバル・プレーヤー」への転換に向けて経営の舵を切った新日鉄の戦略と、同時にその経済成長の影の部分として地球規模で新たに直面している資源エネルギー・環境問題にどう対処していくのか、「技術」をキーワードに新日鉄の取組み・目指すべき方向性を紹介する。
昼 休 み
11





12:50

 

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14:10

特別講演
「10年後の世界都市東京」
安藤 忠雄 建築家、東京大学名誉教授

首都圏を含めると人口3,000万に達する過密都市東京において、海の森(循環型都市のシンボル)、風の道、官民の境界を越えた緑化活動、脱車社会、防災のネットワーク等、さまざまな取組みが展開されており、講演者はその中心的役割を担っている。「自然に対する礼儀」に基づく循環型都市としてのあり方、都市に集まって住むあり方や過密都市における環境問題の解決法を論じ、アジアにおける1,000万都市の見本となる、世界都市東京の10年後を展望する。
コーヒーブレイク

14:50

 

 

 


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16:50

パネルディスカッション
「エネルギーの未来への展望とエンジニアリング産業への期待」
  コーディネーター: 橘川武郎 一橋大学大学院教授
  パネリスト: 大宮秀一 出光興産(株) 代表取締役副社長
  パネリスト: 木村 滋 東京電力(株) 取締役副社長
  パネリスト: 十市 勉 (財)日本エネルギー経済研究所専務理事・首席研究員
   
橘川武郎
大宮 秀一
木村 滋
十市 勉
本年は、エンジニアリング振興協会の設立30周年の節目の年にあたり、日本のエネルギー産業やエネルギー政策を支える有識者、産業界の方々にご参加いただき、エネルギーや環境をはじめ地球的規模の課題克服に向けて未来展望を語り合っていただく。また、そこで示される日本のエネルギー業界の今後の方向性を踏まえて、エンジニアリング業界への期待や提言をいただき、業界の枠を超えて、この難局をどのように乗り切り、明日の地球社会に貢献するかを率直に語り合っていただく。
11月6日(木) 9:30開場
11





  5階A会場 3階B会場 3階C会場
時間 エンジニアリングの魅力 地球を救うプロジェクト 人類発展への貢献

9:45

 

 

 

 

 

 

 

 


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11:05

A-1
超大型LNGプラント建設 プロジェクト遂行という挑戦

小川 博
千代田化工建設(株) 常務取締役
海外プロジェクト副統括 兼 
カタール第1プロジェクト本部長


千代田化工建設はジョイントベンチャーとして、2004年から2005年にかけてカタール国における超大型LNGプラント建設プロジェクトの設計・調達・建設(EPC)業務を3件連続受注しました。
これら3つのプロジェクトはカタールが有する世界最大級のガス田「ノースフィールド」(推定埋蔵量900兆立方フィート)からの豊富なガスを利用し、世界初・最大となる、1系列あたり年産780万トンの超大型LNGプラントを合計6系列とその関連設備を建設するものであり、2008年から順次生産が開始されます。
今回は、この超大型プロジェクト遂行という挑戦とその成果についてお話しします。
B-1
夕張CO2炭層固定化予備実験 の成果と課題


藤岡 昌司
(財)石炭エネルギーセンター
資源部 石炭ガスグループ長


二酸化炭素の炭層固定化とメタンガス(CBM)回収技術は地球温暖化問題の解決に向けて二酸化炭素の大気中への放出を抑制するため、発生源から回収したCO2を石炭層に圧入して安定的に固定化するとともに、炭層中でCO2と置換した未利用のCBMをクリーンエネルギーとして回収する技術である。経済産業省の補助事業である「二酸化炭素炭層固定化技術開発」は全体システムの実用化・事業化を検討することを目的とした我が国で最初のCBM-ECBM現場試験であり、平成14年8月から開始され、平成19年度に終了した。本事業によって夕張地区でのCBM開発やCO2炭層固定化開発に必要な基礎データが得られ、また、CO2-ECBMにおいて克服しなければならない課題が明らかになった。
C-1
未来に古代の技術を伝承できるのか(石工技術)


左野 勝司
飛鳥建設(株) 社長・石工


昨年、国家的プロジェクトと位置づけ国宝高松塚古墳石室の解体保存修復のため、石室解体が行われました。約1300年間土中に埋まったものが発見されてから約30年経過し、壁面にカビが生え劣化が激しくなり、やむなく石室解体ということになったのです。無事に解体を終えることができ、現在、保存修理に取り組まれているところです。 私自身石工として半世紀、石を叩き続けてきました。イースター島モアイ像修復工事及び世界の色々な国で石工の先人が作られたすばらしき石造技術に挑戦し、世界の石造文化とともに日本の古き石の文化を継承し、未来への石工技術の伝承に貢献できるよう頑張っています。
休     憩

11:20

 

 

 

 

 

 


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12:40

A-2
我が国の原子力エンジニアリング技術開発と海外展開について

鈴木 成光
三菱重工業(株) 原子力事業本部
原子力技術センターー原子力技術部 部長


我が国の原子力発電(以下原発)は半世紀前に海外から導入して始まったが、当初は様々な困難の連続であった。その後、海外では、スリーマイル島原子力事故などの影響により、新設計画が途絶える中、我が国では、官民一体による独自の技術開発により、機器製造及びプラントの新設が継続され、我が国の原子力は、設計、製造、建設、保守というプラントライフの全てを通じた総合的なエンジニアリング技術として醸成され、海外をも凌駕するに至った。
環境への意識の高まりにより、今や世界中で原発の建設計画が目白押しである。洞爺湖サミットでも、環境問題への原発の有効性が初めて公式に言及された。今こそ、我が国の「モノづくり」に支えられた原子力のエンジニアリング技術を活かし、国際貢献を推進する必要がある。

B-2
天然ガスハイドレート(NGH)による天然ガス輸送の事業化


高沖 達也
NGHジャパン(株)
代表取締役社長


天然ガス需要が急増しています。それにともない、天然ガスハイドレート(NGH:Natural Gas Hydrate)による天然ガス輸送が注目を集めています。NGHによる方法は、LNGに比べ、投資を低く抑えられることから、東南アジアをはじめ世界に多数存在する中小ガス田の開発を大きく前進させるものと期待されています。NGH技術は、日本が世界に先駆けており、現在、JOGMECの支援の下、NGHの事業化を目指す「NGHジャパン(株)」と、国内企業8社が、共同で事業性調査を進めています。講演では、その事業化調査と技術開発の現状について説明いたします。
C-2
100人の村の匠たち


池田 香代子
ドイツ文学翻訳家・
口承文芸研究家


『世界がもし100人の村だったら』は、01年暮れ以来、パート4まで刊行され、多くの人々に読まれ続けている。この絵本には、世界における自分の立ち位置を想起させるものがあるからだろう。解説編であるパート2によると、環境技術の大半は2人の村人により開発され、その2人は日本人だという。しかし、日本は世界一環境にやさしい国ではない。環境技術の普及にはポリシーマーケットの問題が避けられないからだ。この現状を変えるには、技術者、そして市民はなにをすべきか。ご一緒に考えてみたい。
昼 休 み
11





13:50

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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15:10

A-3
忠別ダムの建設~砂礫上に建設 した国内最大級の複合ダム~


許士 裕恭
国土交通省北海道開発局建設部
河川工事課長


忠別ダムは、北海道の一級河川石狩川水系忠別川に建設された、重力式コンクリートダムと中央コア型フィルダムを組み合わせた複合型ダムである。洪水調節、流水の正常な機能の維持、かんがい及び水道用水の供給、水力発電を目的として昭和59年度に建設着手し、平成18年度完成、平成19年4月から本格的に運用開始した多目的ダムである。本ダム建設に当たっては、浸透流対策としての連続地中壁の設置やコア敷保護工などの技術的な工夫をこらし国内最大級の複合型ダムを完成させた。また、大雪山国立公園に隣接して建設されていることから、土地の改変を極力避け、ゼロエミッションを達成する等の自然環境に対する配慮や設計施工全般にわたるコスト縮減を行い、完成後はダム下流域の安全や新たな観光資源として地域へ多大な貢献をしている。これらのことが評価され、本プロジェクトは平成19年度土木学会技術賞を受賞している。
B-3
資源制約下の環境エンジニアリングの方向性


中村 祟
東北大学 多元物質科学研究所
資源循環・再生研究センター長 教授


最近のエネルギー資源ならびに鉱物資源の高騰は、産業の在り方にも大きな影響を及ぼしつつある。資源の採取には環境破壊が起こる可能性があり、いずれにしても資源問題は、観点を変えれば環境問題とも言える。 本講演では、これからの鉱物資源の状況を説明し、その後主に鉱物資源の供給制約の状況で産業発展とCO2発生問題を含んだ環境保全との両立を目指した環境技術の在り方について述べる。範囲が非常に広範囲に及ぶので具体的には自分の専門に近い素材再生にかかわるエンジニアリング技術中心に、それに関連した廃棄物の効率よい処理に関するエンジニアリングについて関連を持たせながら、その技術のポイントとこれからの開発要素を報告する。
C-3
高齢社会の日本、どう生きるか

三遊亭 らん丈
落語家・町田市議会議員
町田生まれの真打ち


1. そもそも、日本とは

2.  高齢化社会とは-世界一の長寿国

3 .少子社会とは-結婚しないから

4. これまでの日本-選択しないで済んでいた

5. これからの日本-選択しないではいられない

6. 歌舞伎はnegativeなのか、positiveなのか

7. 自助(預金)、公助(税金)、共助(保険)

8. 人生80年、40年は仕事、40年は遊び

9. Gemeinschaft⇒ Gesellschaft
⇒Gemeinschaft
Tonnies(1855-1936)
コーヒーブレイク

15:40

 

 

 

 

 

 


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17:00

A-4
エンジニアリング産業の生産性向上について -その課題と展望-


和泉 章
経済産業省 製造産業局
国際プラント推進室長



日本企業の生産性向上が叫ばれているが、エンジニアリング産業における生産性向上とは何なのか、生産するものがモノであってモノではない、サービス業の一角を占めている、そういう業態の中で、生産性とは何を指すのか。
昨年度、経済産業省では、産構審で「生産性向上」の検討を行った。わが国エンジニアリング産業についても生産性の向上についてWGを設け、審議がなされた。
グローバルな競争がますます激化していく中、わが国のエンジニアリング産業が、これに打ち勝っていくためには、生産性の向上の課題をさておいてはなしえない。このセッションにおいて、エンジニアリング産業における生産性向上とは何か、また今後どうあるべきか、について問う。

B-4 
【産学人材交流センター企画】
脆弱な水資源の量と質への 対応:水処理技術の方向性

古米 弘明
東京大学大学院工学系研究科
附属水環境制御研究センター
(都市工学専攻)教授


地球温暖化や気候変動等に伴う水資源に対する新たな不安定要因が加わる中で、水利用の安定性を確保するために総合的な水資源管理のあり方が大きく問われてきている。そして、水資源の脆弱性を正しく評価しながら、水供給・水需要対策がバランスよく取り組まれなければならない。
本講演では、このような気候変動等を考慮した総合的な水資源管理のあり方、水資源や水利用の脆弱性の状況をまず紹介する。それを受けて、対応策の一つとして考えられる水処理や水再生に関わるエンジニアリング分野に期待される技術、その今後のあり方や方向性について考えられることを指摘してみたい。

交流会会場準備
(15:10-17:00)


上記時間帯は交流会会場準備のため、関係者以外、当会場には

※講師等の都合によりプログラムが変更されることがありますので予めご了承ください。

★交流会:11月6日(木)17:00~19:00 於)3階 コスモス| (C会場)
皆様のご要望にお応えして、講演終了後参加者相互の交流と懇親の場を設けております。
お飲み物・軽食等もご用意しておりますので、シンポジウムでの問題提起を巡る情報交換、人的ネットワークづくりなどに、ご活用ください。
講師の方々もご都合の許す限り参加される予定です。

募集要項

お申込み方法:
お申込みは終了しました。
参加費(シンポジウム&交流会 消費税込み): 15,750円
お願い! お振込みくださいました参加費の払い戻しはいたしません。予めご了承ください。
ご本人のご都合がつかない場合は他の方がご参加くださって結構です。
お支払い方法: 11月4日(火)までに次の銀行口座にお振込みください。
お振込みの際にはお手数ですが、必ず請求書番号をご記入のうえ、企業名でお願いいたします。
口座名 (財)エンジニアリング振興協会
みずほ銀行 本店(普)1824021
恐れ入りますが振込み手数料はご負担願います。
経理処理上、上記銀行としておりますが、他行でも結構です。その場合は、予め事務局までご相談ください。
本シンポジウムは、各種資格の証明に役立ちます:
①日本プロジェクトマネジメント協会のCPU支給対象です。PMS資格の維持申請時に同協会に申告してください。1時間当たり1CPUポイントを 取得できます。
②米国PMI®のPDU支給対象です。PMP®資格の取得、維持のために証明書を発行します。2日間で12PDUポイントを取得できます。
会場のご案内:
日本都市センター会館
住所:
〒102-0093
東京都千代田区平河町2-4-1
Tel:
03-3265-8211
Fax:
03-3262-1705
地下鉄
有楽町線
麹町駅より徒歩4分
有楽町線
永田町駅より徒歩4分
半蔵門線
永田町駅より徒歩4分
南北線
永田町駅より徒歩3分
丸ノ内線
赤坂見附駅より徒歩8分
銀座線
赤坂見附駅より徒歩8分
JR
四ツ谷駅麹町口より徒歩14分

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