SP-A4 トラブル解決の達人 ~プロジェクトマネジャーとしてプロジェクト・トラブル解決のプロフェッショナルを目指して~
※オンライン形式によるセミナー

セミナーのねらい
~参加者の誰もが遭遇し得るトラブル事例を踏まえ、全員で解決策を見出す

昨今、海外プロジェクトはこれまでになく大型化し、その運営もまた利害関係者が多くなり複雑化しています。また他方ではインフラプロジェクトとして、発電、水、鉄道、環境、交通などの引き合いも多く出て来ています。こういった新たな分野は言うに及ばず、経験のある得意な分野においても、各エンジニアリング企業はプロアクティヴなプロジェクト遂行計画を立てたにも拘わらず、遂行過程において海外プロジェクトには予想もしないトラブルが発生します。

 

良くあるトラブル事例:

  • 見積り段階での不明確さに起因する工事の手直しや新たな追加工事の発生
  • 客先都合による、工事範囲の変更からの遅延、引渡し時の検査や性能確認テストの遅れ
  • いつまでも引渡しができず、工事代金も回収できない

 

突発的なトラブル事例:

  • 客先事由等による中断、建設工事中の事故、調達先の破綻、従業員の災害・死亡事故、キーパーソンの交替、ストライキや政治紛争など

 

契約は万能か、トラブル事例:

  • 契約書を楯に取った交渉で顧客側の印象を悪化させ信頼を失い、その後プロジェクトの進行、工事代金回収等に支障をきたす

プロジェクト運営にはこうした予期せぬトラブルが必ず発生します。こうした予期せぬトラブルにもダイナミックに応じること、お客様の理解をうまく引き出しお客様に納得してもらうことこそトラブル解決の秘訣です。

本セミナーでは、これらプロジェクトの運営に絡んで起こるトラブルについて、各社で実際に起こった過去の実例と参加者自らのトラブル事例も含め、どのようなトラブルが多く起こり得るのかを把握し、それらのトラブルが起こった際、どの様に応じ対処するか、お客様と共にどの様にうまく解決していくか、そうした実践能力を習得していただくことを目的に開催いたします。

セミナーの進め方は、海外経験豊富な講師によるインストラクションのもと、受講者はグループの一員となり、ご自身の知識および経験を踏まえトラブル解決に向けた意見交換を行い、最適な対応策を共に追求します。プロジェクト・トラブル発生時に速やかに対応できる能力を開発します。

 

セミナーの特徴

本セミナーは、当協会がこれまで入手したエンジニアリング会社、プラントメーカおよび建設会社の海外プロジェクトにおけるトラブルの事例を基に、トラブル発生時の対応力、実践力を習得するために、実例に根ざした演習およびグループワークを1日で行う短期集中コースです。

(1)解説:
当協会が会員各社から得た、世界全地域に及ぶ1,000件を超えるトラブル事例を基に、プロジェクト遂行時のトラブルを類型的に解説します。

(2)演習&グループワーク:
講師が共通性の高い、或いは特異性のあるトラブル事例を選定し、そのプロジェクトの概要、トラブル事象および背景を提示し、受講者がそれらトラブルへの対応および対処方法を検討発表し、講師が解説する実際の対処方法との比較検討を行い、全員でその妥当性を模索し最善策を導き出します。事例演習を行うことで、新分野、新地域、新たな仕組みへの対応までも考える、応用力を養います。

    (3)セミナーのポイント:

  • 受講者参加型セミナー -受講者が直面するトラブルも題材に取り上げる
  • 建設会社やエンジニアリング会社が明かすトラブルの実態
  • 危機管理マニュアルに網羅できないトラブル
  • 契約では対処できないトラブル
  • 海外プロジェクトならではのトラブル

 

参加対象-特にこの様な方々に参加をお勧めします

プロジェクト関係業務(プロジェクトマネジメント、プロジェクトコントロール、設計、調達、建設工事、安全管理、フィールドアドミ、試運転・検収営業等)に携わっておられる方々、特に今後海外プロジェクトに関わるこれらの業務に携わる予定の方々。

【講師プロフィール】
野村 正 氏(アムティ・コモン代表)

 ながらく清水建設(株)に勤務。その間、イラク、マレ-シア、シンガポール等にて建設プロジェクトマネジャー、オーストラリア(現地法人)で取締役(建設、開発事業担当)、英国(現地法人)で社長・プロジェクトマネジャー及び西地区支配人、ドイツ・東欧諸国(現地法人)で社長。帰国後、PFI推進部長、上席マネジャーを歴任。
 現在、当協会(ENAA)のセミナー講師およびセミナー企画調整部会委員を、企業・団体のコンサルタント、自治体審議会委員、日本PFI・PPP協会顧問などで活躍中。

【実施要領】
開催日時 2021年10月1日(金) 9:00 ~ 17:30
開催方法 オンライン会議システム(Zoom)を使用する双方向オンライン形式
※今回のセミナーはZoomを使用したオンライン形式のため、貴社の受講環境をご確認の上、お申込ください。
受講上の留意点
定員 20名(先着順に受付け、定員になり次第締切ります)
受講料(消費税込) 一般価格:32,000円(消費税込)  会員価格:21,000円 (消費税込)

申込受付後請求書を郵送しますので、原則セミナー開催前にお振込みください。
お振り込みいただいた受講料はご返金できませんので、申し込まれた方が出席できなくなった場合は代理の方がご出席ください。
申込期間 2021年7月20日(火)~9月17日(金)
お問い合わせ先 一般財団法人エンジニアリング協会 産学人材開発部
TEL:03-5405-7201 FAX:03-5405-8201
E-mail:seminar-spa4@enaa.or.jp
産学人材開発部 田中、塩田

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プログラム

09:00 開講、オリエンテーション、自己紹介
09:30
  • 講義(トラブル対処・総論)
    ・プロジェクトにおけるトラブル
       エンジニアリング企業から得た1,000件超の事例から、過去のトラブルの実態をみる
    ・トラブルとその因果関係について
10:30 <休憩>
10:40 演習
・複数事例による演習
  事例紹介
  受講者の対処提案、ブレーンストーミング
12:30 昼食
13:30 演習
・午前の続き
15:00 <休憩>
15:10 
(途中休憩)
グループワーク
・事例*を基にグループ演習
  トラブル項目:
    インシデントと作業説明
    インシデントに関わる質疑応答
    トラブルへの対応および対処の提案(グループワーク)
    グループごとのプレゼンテーション
    全員での議論、評価など
17:00 まとめ
17:30 閉講
      • ※演習、グループワークは次の事例の中から時間の許す範囲で取り上げます。
  • ・JVパートナー企業の破たん
  • ・外国人作業員の事故死
  • ・現地発注工事の遅れ
  • ・発注者現場代理人とのトラブル
  • ・紛争・戦争の勃発
  • ・資材の輸入禁止措置
  • ・現地宗教、制度上のトラブル 他
  • ・参加者が直面するトラブル

PMP®資格保持者が必要とする継続教育の認定単位「PDU」の対象セミナーです。
コース修了後、PDU申請に必要となるPDU証明書、PMP®受験用の受講証明書を発行いたします。
SP-A4コースでは6.5PDUs(Techinical:1,Leadership:2,strategic:3.5)取得できます。
PMI® Authorized Training Partner (ATP)シールは、Project Management Instituteの登録商標です。
"PMI"、"PMP"は、米国Project Management Institute, Inc. (PMI)の登録商標です。

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