「《第311回 サロンドエナ》」開催のご案内

日時 平成20年10月15日(水)  17:30~20:00
場所 当協会 6階 CDE会議室
会費 3,000円(非会員 5,000円)(当日受付にて申し受けます。)
プログラム ● 講 演(17:30~19:00)
  [テ ー マ] 「サハリン1プロジェクト」
-原油パイプライン完成までの軌跡-
  [講  師] 青山 伸昭 殿
新日鉄エンジニアリング株式会社
海洋・エネルギー事業部 エネルギーユニット長
  [講演趣旨]

我が国は石油の供給をほとんど中近東に頼っているため、エネルギー資源の安定供給に対する地政学的リスクは高い。昨今のエネルギー資源価格高騰により、ますますそのリスクは高まっている。そうしたリスク低減のためにも、我が国のすぐ北にあるサハリンの石油・天然ガス資源の早期開発が望まれているところである。
我が国は、約30年前から、サハリン石油・ガス開発(SODECO)社を通じて、サハリン1の石油・天然ガス開発に参画しており、サハリン1の開発の実現は長い間の夢であったが、遂に2006年末に実現され、我が国への原油の輸出も開始されている。その実現のために、講師の率いるプロジェクトチーム(※)が、サハリン島北東部で生産された原油をサハリン島を東西に横断し、間宮海峡(タタール海峡)を渡って大陸側の出荷基地(ハバロフスク地方デカストリ)まで達する総延長270kmの国際基準でのパイプラインシステムの建設を行った。
プロジェクト遂行に際しては、事業主のエクソン社の厳しい基準・スペックを守りつつ、ロシアのサブコンを起用し、安全、品質、環境に最大限の注意を払いながら、最終的に目標工期内に完成させることが出来た。
本講演では、現地でこのパイプライン敷設工事の陣頭指揮を執られた講師に、その実現に至るまでの経緯と、その間に遭遇した困難とその対応策・チャレンジした事柄などについて、事例を交えて語って頂く。
(※):同プロジェクトチームは、平成20年度エンジニアリング功労者賞を受賞。

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