一般財団法人エンジニアリング協会

製造業においては、人手不足・技術伝承・マスカスタマイゼーションといった変化に加えて新型コロナウイルス感染症の影響を受け、急激な製品需要変動などの課題に直面しており様々な変化への対応が求められていることと存じます。この様な状況の中、さらにスマート工場実現が重要となっており、実現するための人材を広く育てていく必要があると考えています。
次世代スマート工場のエンジニアリング研究会 人材教育分科会では、スマート工場実現に必要な教育カリキュラムを用意し、多くの製造業の皆様に貢献したいと考えております。
今回は必要な知識を体系的に学ぶための第一歩として、無料で実施いたします。

1．挨拶　・・・　研究会主査　松川 弘明 (慶応大学　理工学部　管理工学科　教授)

2．スマート工場入門「はじめの一歩」　・・・　講師：渡辺　薫
スマート工場の基本的な考え方、代表的な目的と手段の基礎的な解説に加え、既存の工場をスマート化する際の「着眼点」「検討の進め方」「基本計画の整理のしかた」を分かりやすく解説します。デジタル技術やソリューションの解説ではなく、工場をスマート化するために、どのようにデジタル技術を活用していくかという視点で説明します。

3．スマートファクトリー実現のためのアーキテクチャを学ぶ　・・・　講師：佐藤 知一
「スマート」な工場とは、データの流れる神経系統を持ち、知的判断によって臨機応変かつ効率的に操業できる工場です。本講義では、まずデータと情報の違いを説明し、製造業のデータの流れとして、生産計画と実績のサプライチェーン、そして設計からのエンジニアリング・チェーンの2つのサイクルを解説します。さらに製造マネジメント(MES)と中央管制システムの機能、スマート化のソリューションマップを図解し、受講者のロードマップ作りの参考となる事を目指します。

4．スマート工場　取組み事例紹介　・・・　講師：岡野 美樹
様々な製造業において、スマート工場実現に向けた取組みが始まっております。
製造現場に価値を出すために、リアルな情報をどのようにデジタル化してフィードバックしているのか。ユースケースを用いてご紹介しますので、受講者にとって新たな気づきを得ることができます。