「《第312回 サロンドエナ》」開催のご案内

日時 平成20年12月17日(水)  17:30~20:00
場所 当協会 6階 CDE会議室
会費 3,000円(非会員 5,000円)(当日受付にて申し受けます。)
プログラム ● 講 演(17:30~19:00)
  [テ ー マ] 「新型インフルエンザ・パンデミックス(大流行)と
BCP(事業継続)対策」
  [講  師] 茂木 寿 殿
東京海上日動リスクコンサルティング株式会社
危機管理グループ グループリーダー 主席研究員
  [講演趣旨]

新型インフルエンザは、昨今、新聞・雑誌等で広く掲載され、国民的関心事となってきている。かつて、新型インフルエンザであったスペインインフルエンザ(スペイン風邪:1918年)は、4,000万人以上が死亡し、11ヶ月で世界を席巻したと伝えられている。当時に比べ現在は、人口の増加や都市への人口集中、交通機関の発達により新型インフルエンザが地球のどこで発生しても、より短期間に大流行することが確実視されている。現在、H5N1型鳥インフルエンザが、世界的な大流行を起こす新型インフルエンザに変異することが懸念されており、その大流行も秒読み段階に入ったとも言われている。今、日本で新型インフルエンザが大流行すれば、患者数2,500万人、入院患者50万~200万人、死者20万~60万人、経済損失20兆~80兆円と想定されている。
一方、新型インフルエンザの大流行は、数ヶ月間継続するため、これが与える影響は局所的に発生する震災の比ではなく、社会機能や医療体制の破綻、死亡者の増加、経済的混乱、大流行終息後の復旧への影響などが容易に想像される。このようなことから国では、新型インフルエンザ対策を国レベル、地方自治体レベル、企業レベル、個人レベルに分けてガイドラインを設定して、啓蒙活動や体制整備を図っている。
また、企業活動への影響も大きく、BCP対策の観点や従業員の安全確保の観点から新型インフルエンザ対策への関心が年々高まっており、特に海外進出企業は関心度も高く、具体的な対策が強く要望されている。
これを踏まえて、講演においては、①新型インフルエンザの基本知識や基礎対策を始め、②企業において実施すべき対策を解説するとともに、エンジニアリング業界の共通関心事である③海外プロジェクトにおいて考えておくべき対策と課題についても言及致したい。特に、大型の海外プロジェクトの現場は、世界各国から労働者が集まり、新型インフルエンザ集団感染の絶好の温床とも考えられ、予想される脅威に対し、事前の計画をもって対処する以外の方法はないとの認識がまず重要である。海外プロジェクトのマネジャーや日本の本社において海外プロジェクトを監督指導支援する部門要員の方々には、リスク管理の対象として是非ともお聴き頂きたい。

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