契約モデルフォームセミナーコース SP-G1

2010年改訂版にもとづく海外プラント実務者のためのENAAモデルフォ-ム国際標準契約書解説セミナー

国際プラント建設工事用標準契約約款「契約モデルフォーム」に基づき、EPC契約・EPS契約について、詳しく解説するコース。

ご参加頂きたい方

国際プロジェクト関係業務(法務、営業、プロジェクト、調達、財務・ファイナンス)に携わっておられる方々、もしくは関連業務経験者の方々。
また、将来国際プロジェクトにおいて、受注者として発注者と直接取引を行う計画のある 企業のプロジェクト関係者の方々。

セミナーの特徴

ENAAモデルフォ-ム普及の一層の充実を計るため、プラント建設契約における重要事項を踏まえつつ、各種ENAAモデルフォ-ムの特徴を解説することを中心に開催するものです。
また、セミナー各講師との活発なQ&Aを通じて、セミナー参加者にはENAAモデルフォームについてのより深い理解をしていただけるものと存じます。

セミナーのねらい

一般財団法人エンジニアリング協会(ENAA)の契約法務部会が、永年にわたる契約法務に係わる研究調査活動の成果として集大成した各種の「ENAAモデルフォ-ム」は、プラント建設工事分野において高く評価され、且つ、各種国際プロジェクトにおいて広く採用されると共に、プラントビジネス関係者の、国際契約に対する理解とリ-ズナブルな契約交渉のための有力な手引書として幅広くご利用戴いております。

最近の流動的な国際経済情勢下でのプラントビジネスには、従来にも増してリスク管理が不可欠であり、そのためにも、契約締結時に想定される、発注者と受注者間の様々な責任関係の明確化が強く求められております。プロセス・プラントや発電プラントのプロジェクトが数多く計画・遂行される今日、各種のENAAモデルフォ-ムに関する解説は、国際的プロジェクトの契約面からの理解を深めることに資することは勿論、プラント・プロジェクト固有の契約問題に関し、予防法的見地に立った理解と契約上のトラブルに対する解決の指針になるものと確信します。

本セミナ-は、プラントビジネス関係者にとって、国際契約に対する実務的理解とバランスのとれた契約交渉のための有力な機会であると考えます。是非とも数多くの方にご参加戴きたく、ご案内申し上げる次第です。

当協会では、「プロセス・プラント」版の初版を1986年に刊行し、その1992年改訂版を長らく維持しておりましたが、2010年に再改訂版を刊行いたしました。これは、1992年改訂版の刊行以降、プロジェクトの大型化やプロジェクト・ファイナンス方式の定着などによってプロジェクトのステークホルダーが多様化し、契約責任をはっきりさせるという傾向が更に強まって来ている流れを踏まえ、責任やリスク配分をより明確にすることなどを目的に見直しを行ったものです。ただし、契約の枠組みや発注者と受注者のリスク分担については原則として初版以来の基本的な考え方を踏襲しており、従来版の利用者にとっても無用の混乱は無いものと考えています。本セミナーでは、この「プロセス・プラント」2010年改訂版を中心として、その主要な改正点についても併せて説明いたします。このほか、1996年刊行の「発電プラント」版、さらに受注者の所掌を設計と資機材の調達・供給に限定した2007年3月刊行の「プラント設計・調達・供給契約」版についても、概要の説明をさせていただきますので、併せてご案内申し上げます。

ENAAの各種のモデルフォ-ムの特徴としては、以下の点が挙げられます。

  • ■世界銀行その他欧米主要関連団体・顧客・コントラクタ-企業等の意見を参考とする と共に、英国の法律事務所、
    Quantity Surveyor等による内容確認・コンサルテーションを経て作成されたもので、客観性・公平性を重視し、発注者及び受注者双方の立場に配慮した内容である。
  • ■各種フォ-ムは、単に契約書のモデルフォ-ムに止まることなく、各種付属書・手引書・実行手順書などプロジェクト遂行に必要な一連の書類が一体となっており関係者のプロジェクト内容の理解や業務遂行・管理に極めて有効なものとなっている。

また、個々のモデルフォ-ムの内容は、以下の通りとなっております。

  1. プロセス・プラント2010年改訂版:
    各種プロセス・プラントに係わるエンジニアリングおよび建設の分野において、発注者と受注者の双方から歓迎され、世界銀行の融資案件を含め世界中の多くのプロセス・プラント 建設プロジェクトにおいて使用されている。
    特記事項として、世界銀行の各融資案件で使用されるSupply and Installation of Plant用Standard Bidding Documents (1996年1月発行、最新版は2010年発行)は、プロセス・プラント1992年改訂版をベ-スとして作られております。
    特徴:
    (1) 発注者及び受注者双方にとって使いやすい公平な条件を整備。
    (2) 文章を簡明にし、技術者にも容易に理解できる内容。
    (3) プロセス・プラントに限らず多様なプラント建設工事の発注形態に対応し得る別途の標準契約書(ライセンスの不要なプラント用の代替フォ-ム)への修正方法を手引書にて説明。
    (4) 1992年改訂版に添付した、各種付属書のサンプル、及び工事に必要な標準手続・手順を明記した実行手順書のサンプルをCDに収録。但しAppendix 8 (Form of Bonds) のみURDG485準拠のための見直しを行い書籍本体に収録。
  2. 発電プラント版:1996年発刊
    工業社会に向けてのインフラストラクチャー整備の重要な部分である発電プラント建設に適合した国際標準契約書の策定の必要性に応えるためにプロセス・プラント1992年改訂版を基に1996年に完成しました。なお、本モデルフォームは、プロセス・プラント2010年改訂版の刊行に対応して、改訂版を近日発行の予定です。
    特徴:
    (1) フルターンキー・ランプサム・ベースの発電プラント用。
    (2) Commissioning(試運転)、信頼性試験等による引渡し及び性能保証に関連する規定の重視と充実化。
    (3) プロジェクト・ファイナンス方式を採用した場合の留意点について、手引書の付録で考察を加えたこと。
  3. プラント設計・調達・供給契約版:2007年3月発刊
    本契約約款では、建設・施工を発注者の所掌とし、受注者の所掌は、設計と資機材の調達・供給に限定される場合を想定しています。
    このような業務範囲は、海外においても、対応する標準契約約款はほとんど見当たりませんが、実務においては少なからず需要があります。本約款は、プラント契約分野で国際的に著名である英国ホーガンロヴェルズ法律事務所のアドバイスを受けて編纂されております。
    特徴:
    (1) ENAAプロセス・プラント1992年改訂版をベースとし、更に近時の情勢を取り入れている。
    (2) 製品生産プラント一般を対象とするが、ライセンス供与は除外する。
    (3) 工事現場における、設計管理や建設・施工助成を実施する場合は別契約とする。

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コース概要

【開催日】
2013年2月1日(金)

【時間】
9:30~17:30 (昼食休憩を含む。詳細はプログラムをご参照下さい。)

【プログラム】
こちらをご覧ください(プログラム案)

【定員】
60名(先着順に受け付け、定員になり次第、締切らせて頂きます)
お振り込みいただいた参加費は、ご返金できませんので、予めご了承下さい。
申し込まれた方が出席できなくなった場合は、代理の方がご出席下さい。

【受講料(消費税込)】

一 般 15,000円
賛助会員企業 10,000円

※テキスト代は別途

【テキスト】
『ENAAモデルフォーム国際標準契約書』
・プロセス・プラント2010年改訂版
・発電プラント版
・プラント設計・調達・供給契約版

注)既にお持ちの方は、【プロセス・プラント版 契約書及び一般条項書、手引書】、【発電プラント版Volume 1、3】、【プラント設計・調達・供給契約版】を当日ご持参ください。
お手持ちでない方には、下記価格(送料別)にて頒布させて致しますので参加申込フォームの受講教材欄にチェックを入れて下さい。

1.プロセスプラント版 (書籍) 15,000円(10,000円)
2.プロセスプラント版 (CD) 20,000円
3.発電プラント版 (書籍) 9,000円
4.プラント設計・調達 ・供給契約版(書籍) 9,000円

※CDはMS-WORD(97-2003対応)。但し、手引書(Guide Notes)のみPDF(Acrobat-7.0以上)。
※1.プロセスプラント版(書籍)の(カッコ)内価格は、2.のCDと併せてお申し込みに限っての値引き価格です。

【申込方法】
申込みは締め切りました。

【支払方法】
2013年1月29日(火)までに次の銀行口座にお振込方、お願い致します。
(お申込み受付後、請求書を発行いたします。
支払期日が遅れる場合は相談に応じますので、お気軽にご連絡ください。)
         振込銀行  三菱東京UFJ銀行 本店
                普通預金口座 7641424
         口座名義  一般財団法人エンジニアリング協会

【会場】
一般財団法人エンジニアリング協会  会議室
住 所 : 〒105-0001
東京都港区虎ノ門3-18-19(虎ノ門マリンビル10階)
電 話 : 03-5405-7201
FAX : 03-5405-8201
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