PMセミナー
SP-T1コース 特別シンポジウム
スマート製造への道のり ~ デジタル・ロボット・サプライチェーン
シンポジウムの狙いおよび特徴
スマート工場にとってMES/MOMは必須の仕組みですが、それだけで製造のスマート化が実現できる訳ではありません。MES/MOMを中心としながら、現場の自動化との組合せ、本社系の仕組みとの連携などがうまく働いてこそ、「工場ぐるみのスマートさ」が実現するはずです。
近年、製造業が直面している新しい課題、すなわちロボット化・AI導入、トレーサビリティ、データ品質などへの対応を講じていくためにも、また人材の集まる工場を実現するためにも、より広い間口で工場と製造プロセスをとらえる必要があり、それらを実現する基幹となる技術や事例を聴講者に学んで頂く機会といたします。
当協会のスマート工場研究会では、2021年10月および2022年9月にMES/MOMをテーマとする無料シンポジウムを開催し、多くの聴講者よりご好評を頂きました。 今年は、この実績も踏まえ、PMセミナー SP-T1コース(スマート工場構想企画人材育成セミナー)特別シンポジウムとし、首記テーマにて開催いたします。 ※ MES=製造実行システム、MOM=製造オペレーションマネジメント
受講対象-特にこの様な方々に受講をお勧めします
・製造工場の構想企画や、設計・建設、生産管理等に携わるエンジニア
・製造企業の経営層の方々
講演後のアンケート調査に回答頂いた方に、PMIが発行するPDU (Professional Development Unit)証を授与いたします。
開催日時 | 2023年9月6日(水) 10:00 ~ 17:00 |
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開催方法 | 会場受講およびオンライン聴講 【会場】 一般財団法人エンジニアリング協会 〒106-0041 東京都港区麻布台1-11-9(BPRプレイス神谷町9階)<地図> |
定員 | 会場受講:24名(先着順) オンライン聴講:50名 |
参加費用 | 7,000円(ENAA賛助会員) 10,000円(ENAA非賛助会員) |
募集期間 | 2023年7月14日(金) ~ 2023年9月4日(月) 12:00迄 |
協賛団体 | ロボット革命・産業IoTイニシャティブ協議会(RRI) 一般社団法人インダストリアルバリューチェーンイニシアティブ ビジネス+IT |
お問い合わせ先 | 一般財団法人エンジニアリング協会 産学人材開発部 TEL:03-6441-2910 FAX:03-6441-2942 Eメール:seminar-spt1@enaa.or.jp |
プログラム
時間 | 各講演の名称・講師 |
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午前の部 : 座長 松本 卓夫 氏 (M2 Technology (株)) | 10:00 – 10:30 | 講演A (開会挨拶) 「2023年版ものづくり白書の概要」(仮) 講師:経済産業省 製造産業局 ものづくり政策審議室 杉原 諒 氏 |
10:30 – 11:00 | 講演B 「ENAAスマート工場研究会の活動紹介」 講師:日揮ホールディングス(株) チーフエンジニア 佐藤 知一 氏 講師:(株)野村総合研究所 シニアチーフストラテジスト 藤野 直明 氏 概要:2019年より活動している研究会の目的、成果、今後の予定および本シンポジウムで受講者に学んで頂きたいことを解説する。 |
11:00 – 11:45 | 講演C 「成功事例と失敗事例でみる生産スケジューラの導入と運用」 講師:アスプローバ (株) 取締役社長 田中 智宏 氏 概要:導入、運用が難しいとされる生産スケジューラの成功事例と失敗事例を紹介し、製造業ユーザーの課題解決に役立てて頂く。 |
11:45 – 12:15 | 講演D 「製造実行システムMES(MOM)のトレンドと事例のご紹介」 講師:ダッソー・システムズ DELMIA事業部 Management Director 阿部 洋平 氏 概要:MES(MOM)及び周辺関連システムを活用して、先進的な製造工場運営を行っている海外・国内の事例を、昨今のスマートファクトリーに関わるトレンドと共に紹介する。 |
12:15 – 13:15 | 昼食休憩 |
午後の部 : 座長 守屋 岳志 氏 (日産自動車(株)) | |
13:15 – 14:00 | 講演E 「身の丈に合ったスマート工場への変革~ レトロフィットとスモール投資で最大の効果を生み出そう ~」 講師:アイシン九州(株) DX推進室 室長 熊谷 隆之 氏 概要:大変革の時代を迎えている自動車産業において、スマート工場に向けたビジョンを示した上で、知見者や知識者とより深く連携することにより協力体制を確立し、組織横断/全体の業務・製造プロセスのデジタル化を図る事例を紹介する。 |
14:00 – 14:45 | 講演F 「ロボットSIerに関するヒロテックの取り組み」 講師:株式会社ヒロテックneXt事業部 FAシステム部 国枝 潤 氏 概要:今年度より一般社団法人化した日本ロボットシステムインテグレータ協会の活動およびヒロテックのロボットSIer取り組みを紹介する。 |
14:45 – 15:30 | 講演G 「スマート工場が計画に求めるべき「品質」とは」 講師:(株)フレクシェ CTO 樋口 陽介 氏 概要:製造業において、多品種少量と短納期の要求が高まる中、製造現場の実態を反映した実行可能な計画を立て、スマート化された工場を実現することが不可欠である。製造現場に即した「品質」の高い計画を立案するための手法を紹介すると共に、計画の品質をさらに向上させる仕組みについても解説する。 |
15:30 - 15:45 | 休憩 |
15:45 – 16:30 | 講演H 「スマート工場と産業競争力 ー サプライチェーン・サイエンティストが競争力を決める」 講師:慶應義塾大学 管理工学科 教授 松川 弘明 氏 概要:スマート工場の中核にCPSがあり、CPSの構築にはRAMI4.0をガイドラインと標準化が必要になる。さらに、CPSの基盤としてDXが存在する。いずれも固有技術と情報技術を融合して生産効率の向上と不確実性への対応力を向上させるのが目的であるが、なぜスマート工場の中核にCPSがあり、なぜCPSの基盤としてDXが存在するのかについては議論されていない。本講演ではスマート工場を実現するためのいくつかの原理原則について解説する。 |
16:30 – 17:00 | 質疑応答およびパネル討論 概要:各講演に対して寄せられた質問に、講師が答えるとともに、講師間の意見交換も行う。 |
PMP®資格保持者が必要とする継続教育の認定単位「PDU」の対象セミナーです。
コース修了後、PDU申請に必要となるPDU証明書、PMP®受験用の受講証明書を発行いたします。
PMI® Authorized Training Partner (ATP)シールは、Project Management Instituteの登録商標です。
"PMI"、"PMP"は、米国Project Management Institute, Inc. (PMI)の登録商標です。
講師略歴
佐藤 知一 氏 (日揮ホールディングス(株) チーフエンジニア)
略歴:国内外の製造業の生産システム構築と、プロジェクト・マネジメントに長年従事 【主な著書】 MES入門(2000 共著)、BOM/部品表入門(2005 共著 ほか) ほか多数
藤野 直明 氏 ((株)野村総合研究所 シニアチーフストラテジスト)
略歴:行政(経済産業省、財務省、国土交通省、総務省他)へのシンクタンク業務(政策研究等)に加え、民間企業のコンサルテーション、主にSCM革新領域を担当 【主な著書】 小説第四次産業革命(2018.日経BP社共著)、サプライチェーン経営(1999、日経新聞社)
田中 智宏 氏 (アスプローバ (株) 取締役社長)
略歴:大学修士課程を卒業後、2001年アスプローバ株式会社入社。以来、生産スケジューラの開発、販売に携わる。2019年に現職。
阿部 洋平 氏 (ダッソー・システムズ DELMIA事業部 Management Director)
略歴:自動車サプライヤー、コンサルティングファームでの生産改革プロジェクト、システム導入経験を経て、現職。 コンサルティングチームのディレクターとして、製造領域のバーチャルツイン実現、MES、SCM等領域の提案に取り組んでいる。
熊谷 隆之 氏 (アイシン九州(株) DX推進室 室長)
略歴:1986年(株)アイシン入社。1995年アイシン九州(株)へ転籍。生産技術、設備保全、製造、品質管理を経て、現在、DX推進室に所属
国枝 潤 氏 (株式会社ヒロテックneXt事業部 FAシステム部)
略歴:1999年同社入社。以降、経営企画(海外プロジェクト推進)、ツーリング営業等に従事した後。現在はロボットシステムインテグレーションの営業、事業化を担当。(一社) 日本ロボットシステムインテグレータ協会の地域連携分科会、「ひろしま生産技術の会」事務局にも参画。の主査企業として活動を推進。
樋口 陽介 氏 ((株)フレクシェ CTO)
略歴:回路設計のファブレスベンチャーのエンジニアを経て2003年に株式会社フレクシェにプログラマーとして入社。現在も生産スケジューラ FLEXSCHEの開発を行う。
松川 弘明 氏 (慶應義塾大学 管理工学科 教授)
略歴:1992年、東京工業大学より博士号取得。同大助手、オリンパス光学工業勤務等を経て、2006年より現職。【主な著書】 サプライチェーンマネジメント入門-QCDE戦略と手法、サプライチェーンサイエンス(監訳)ほか