2024.01.22「白い嘘」

嘘には色があるようです。
日本では「赤」(真っ赤な嘘)が有名ですよね。

先日、協会にお越しになった出向元の先輩が、「直ぐにばれる真実ではない話」をなされます。
私は数十年来の付き合いなので、「また悪い癖が始まった...。」と思い、一笑に付しましたが、これが「赤(真っ赤な嘘)」の例です。

海外では、「黒(black lie)」「青(blue lie)」「白(white lie)」があります。

「black lie」は、悪質な嘘。いわば悪意まみれの嘘というものです。
「blue lie」は、一般的にグループの利益のために使われるもの。
「white lie」は、相手を傷つけないためにつく嘘のこと。日本語で言えば「優しい嘘」の事でしょうか。


最近、私に訪れた「白い嘘」の話...。

体調を崩し年末に自宅療養している私のもとに、急遽、弟夫妻が見舞いに駆け付けてくれました。
寝室という場もあり兄弟だけではぎこちない会話も、義妹が入る事により場がなごみ、会話が流れます。
私から、夫婦ともに痩せた様相を問うと「どこかの夫婦と違って私たちは仲が良いので、一緒にジムでダイエットしているの」と義妹が笑顔で語ります。
そんな一時も、私の体調を気遣ったのか、早々に退散するようです。
ただ普段とは異なり、弟ではなく義妹が運転手となって帰路に着く様子に違和感がありました。

仕事始めの朝、姉から、「弟が再入院する」との電話連絡。
「12月上旬から入院していて、一時退院時にあなたのもとに見舞いに行ったのだ」との事。
夫婦が痩せたいたのは「弟は抗がん剤治療、義妹は看病疲れのためであろう」と姉が続けます。
ほぼ同時期から体調を悪くした私に、自分自身の体調を伝えると、私がさらに病んでしまうから何も言わなかったのだろうとの事です。

病気に打ち勝ち、必ず退院してくれると信じていますが、退院後、まずは「何がジムだ!」と弟夫婦を叱責し、それから「白い嘘」へ御礼をしようと思います。


担当K

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