2021.08.11最高気温 46.3℃

昨日は、八王子市において、最高気温が39.0℃となり、暑い一日を過ごしました。
当初の予報では「40℃を超える」との事でしたので、そこまで到達せず、ホッとした方も多いのでは...?
ちなみに、日本の最高気温は、ご存知の通り、41.1℃。2020年8月17日 浜松市、2018年7月23日 熊谷市で観測されています。

しかしながら、この暑さをはるかに超える温度を、東京 中央気象台(現在の竹橋付近)の温度計にて、1923年9月2日の未明に46.3℃の値を観測しました。
当日、何があったのでしょうか?

もうお分かりだと思いますが、前日の9月1日の正午前に大きな地震(関東大震災)がありました。
東京では、地震により発生した火災が夜中まで続き、日をまたいで、9月2日の未明には中央気象台付近も火の海となりました。
身に危険が迫る中、観測を続行し、その観測値が46.3℃を記録したとの事です。
とはいえ、この数値は震災の火災によるものなので、公式記録からは消され、現代ではこうした事実があったこと自体忘れ去られようとしています。

現在は、会員企業の多くの皆さんがつくりあげたインフラ対策により、優れた防災都市が建設されていますので、そのような数値は風化していくのかもしれません。
ただし、自然はそれを上回る猛威となって突如襲い掛かります。さらなる防災意識を考える必要があるかもしれませんね。

ちなみに、
海外を含めると観測史上最高気温の記録は、2013年6月20日にデスバレーで、2016年7月21日にクウェートのミトリーバ気象観測所でそれぞれ記録された54.0 °Cだそうです。

(本日の担当:k)

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