2024.02.19冬の落とし物

先週、風の強い日の午後、協会の仲間らと麻布台ヒルズにスイーツを食べに行きました。
事務所から離れ、明るい店内に入ると会話も軽くなり、プライベートな話にも花が咲きます。
その際、同席した既婚者の数人が結婚指輪をしておらず、それを指摘するとそれぞれが理由を語ります。
私自身の番となり、「実はどこかで無くしてしまった。どこでなくしたのかわからない」と話すと仲間からだんだんと笑顔がなくなる様子。
事実でありながらもその場には相応しくない話をしてしまったなと、反省を覚える午後の出来事でした。

その週末、穏やかな陽気の中、帰宅してきた娘が、開口一番「電車に〇〇〇を忘れたぁ。特徴が無いし、駅で説明するのも面倒なのであきらめる」と話しています。
それを聞いた家内が「あなたのモノだけど、お父さんに買ってもらった思い出も捨てるのよ」との声が、廊下を通じて私の部屋まで聞こえてきました。
耳を傾けると、その遺失物は私がプレゼントしたマフラーのようで、「すぐに駅に連絡すべき...」と家内が話し続けています。
家内に取って、「モノは単なるモノではなく、思い出も詰まっているのだ」と娘を諭す真剣な様子が浮かびます。

マフラーですら、こうなので、「もし、結婚指輪を無くしているという事実」を知ったら...。

今週水曜日に〇回目の結婚記念日を迎えます。
その日の話題を想像すると今から緊張感に包まれます。
いつもとは違うプレゼントをすべきと考えるものの、(指輪以上の思い出になる)プレゼントは何かないか?
良い知恵が全く浮かびません。

(追伸)
マフラーは親切な千葉駅の駅員さんから受け取ったようです。
「駅員さん私も助けて下さい...。」とすがる思いにかられました。

担当K

PAGETOP