2024.02.14時間旅行

時間旅行


祝日を含む先週末の3日間、時間に余裕ができたので、急に思い立ち、自分が育った山陰に一人向うことにしました。
降り立った地は、この時期、日本海特有の雪と風はなく、静かに雨のみが降り続きます。

今月、自分自身の節目となる年齢を迎えるにあたり、生を受けてから最も幼少期の記憶のある場所が、今どのようになっているのか、初老を迎えた自分の視線でその場所を衝動的に見たくなったのです。
「神社の横道を通り、松林を抜け、海に続く道」というかすかな記憶

ただ幼少期の記憶は曖昧で、それらしき神社はありましたが、その記憶の場所を見つける事はできませんでした。
もしかすると、あまりにも変わり果てた景色の中を通り過ぎ、記憶の地は既に失われてしまったのかも知れません。
遠い辺境の地ですが「そのままの風景はもうないのかも知れない」とやや空虚な思いにふけり、雨に濡れた砂地の道を歩き、帰路に着く事にしました。

さて当協会は設立45年が過ぎ、数年後には設立から半世紀を迎えます。
設立時から、何もかもが変わったと思いますが、「そのままであり続ける事も、時には必要なのかも知れない」と改めて考えさせられる週末の旅行でした。

昨日、偶然にも協会のIさんが、JR東日本「たびキュン(2/14~3/14) :一人10,000円で新幹線・特急が平日限定で乗り放題」を紹介してくれました。
ちょっと調べると、東京発着の場合、秋田や青森がお得であることは間違いなく、この時期に行きたい観光地として「雪の田沢湖」が第1位のようです。
田沢湖なら新幹線で日帰りできますし、何となく郷愁を誘う場所ですよね。

ただ、もう少し早く教えてくれれば、10万円を使って、雨の山陰を往復しなかったのに...と
Iさんをちょっと恨んでいます。

担当K

 

 

 

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