2021.10.2142.195km って、中途半端ですよね。

「印象の強い中途半端な数字」って誰もがあると思いますが、皆さんいかがでしょうか?
私の場合は、3.14(円周率)、42.195(マラソン走行距離)、-273(絶対零度)、1020(娘の誕生日)です。

ところで「42.195」って、中途半端な数字。どこから来たのでしょうか?
世間一般では、紀元前450年頃に起きた「マラトンの戦い」で、ギリシャ軍がペルシャ軍に勝利を収め、この結果をいち早く故郷に伝えたいと走りつづけた兵士がアテネにたどり着き、勝利報告をしたのちにその場で力尽きたという逸話における、その走行距離(マラトン~アテネ間)からと言われています。
ただその逸話には、距離は約40kmと記されており、42.195kmではありません。
実はこの数字、ずっと後に、それも「わがまま」によって決まったようです。

オリンピックでマラソン競技が実施された当初は、大会ごとの競技距離は一定ではなく、それこそ約40kmでした。
第4回ロンドンオリンピック時の走行距離において、当初、国王の住むウィンザー城からホワイトシティ・スタジアムの26マイル(41.843 km)で競うこととされていたものの、時の王妃アレクサンドラが、「スタート地点は宮殿の庭で、ゴール地点は競技場のボックス席の前に」と注文したために半端な数字の距離だけ延長され、42.195kmが確定し、その後の第8回以降は、この走行距離で確定したのだそうです。

ちなみにマラソンの由来となった地であるアテネオリンピック(2004年開催)では、マラトン~アテネをコースとして、気温30度を超える酷暑の中で行われました。
その地で、2時間26分20秒の好タイムで金メダルを獲得した女子選手が野口みずきさん。
むろんゴール直後、その場で力尽きる事は無く、時折声を詰まらせながら「もう…幸せです…有り難う御座います…」とコメントしていたのが印象的でした。その後の陸上生活は決して順風満帆ではなく、ケガにも悩まされ、北京オリンピックは故障により欠場となりました。
ちなみに彼女は、現在、当協会会員企業の陸上部のアドバイザーになっていらっしゃいます。

協会のM専務理事のご趣味はランニング。機会を見つけてはフルマラソンにも出場されています。
由来については、ご存知であるかは存じておりませんが、アテネ兵士より体力がある方なので、あと40年ぐらいは力尽きる事は無さそうです。

(本日の担当:k)

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